ニューヨークを初め国内外で個展を開き、活躍中のアーティスト野村佳代さん。彼女にとって、「旅」と「アート」は切っても切り離せないもの。人生そのもの。そんな彼女のカラフルな色彩と豊かな表現力の源である「アート×旅」の新規連載コラム。
あなたの人生をカラフルに彩るヒントになりますように。 -TABIZINE編集部-
はじめまして。
TABIZINEでコラムを書かせていただくことになりました、野村佳代です。
現在、絵描きとして個展の開催や絵画の依頼制作をしながら、兵庫県で活動しています。ここに至るまでに、幼少期をカリフォルニアで過ごしたのを皮切りに、東南アジアやインド、ヨーロッパでの一人旅や、ロンドンやシンガポールでの勤務、国内も西日本を中心に様々な土地に行き、引っ越し回数はゆうに30回を超えるほど、移動の多い半生でした。
そんな私にとって、旅は日常と切っても切り離せないもの。
初めましての今回は、自己紹介を兼ねて、様々な土地を訪れ続けている私にとっての旅の魅力を綴っていきます。
初めて海を渡ったのが6歳になったばかりの頃。
それ以降、飛行機に乗ったのは数え切れないほど。だからなのか、私にとって旅というのは日常の延長戦上にあるものです。アーティストとして活動するなんて夢にも思っていなかった20代の頃、仕事にどうしようもなく煮詰まった時は、決まって一人旅に出ていました。それは屋久島だったり、ハワイだったり、バリだったり。旅というのは、日常の自分から抜け出して、本来の「ピュアな自分」に立ち戻らせてくれる貴重なもの。客観的に自分を見つめ直す良い機会にもなります。
東日本大震災があった年のこと。日本という国について、自分自身について、大々的に見直す時期に入ったと直感しました。その夏にシンガポールに行き、そこで暮らすことを決意します。
30歳を目前に控えた時期でした。
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あるがままに「今」を楽しむ旅
人生2度目の海外での勤務は、多種多様な人種の方とのやりとりが多く、価値観の相違に悩まされることも少なくありませんでした。
帰国子女といえども、やっぱり自分は日本人なのだ、とどこまでも実感させられたし、どこで暮らすか、ではなくて、何をして生きていきたいのか、ということがより大事なのだと悟ったのもその時期でした。
いろいろな土地の、いろいろなバックグランドを持った方と共に過ごすこと。これも旅の醍醐味の1つ。自分と同じ色に染まっていない人たちとの中でしか、本当の自分というのは見えてこないもの。明るい空に存在する星が、夜空になって初めて輝きだすように。
その後、結婚を機に日本に戻り、シンガポールで感じた、「自分はどう生きていきたいのか?」を掘り下げていった結果、絵の分野に入り込んでいき、現在に至っています。絵を描く時は、基本的に自宅で描いていますが、国内外様々な場所に行って描くことも少なくありません。
旅をすることは、私にとって、普段浅い呼吸しかできていない人が深呼吸をするように、時間に追われず、ただ、あるがままに「今」を楽しむ行為に繋がるから。
だから、旅先で描いたものと自宅で描いたものとでは色や線の連なりが変化します。
このコラムでは、行く旅先で出会った景色や人、そこからインスパイアされて描いた作品たちを紹介していきます。それをシェアすることで、これを読んでくれているあなたが、自分の中にある可能性を感じて、世界に行動するきっかけになってくれたら嬉しいです。だって、人生とは、旅そのものなのだから。
とびっきりカラフルな色合いの。
Kayo Nomura 「Life is Beautiful」 2016
Kayo Nomura
Layers of this moment.
公式サイト http://kayo-nomura.com/
インスタグラムも更新中
Kayo Nomura アーティスト
名古屋生まれ。幼少期をカリフォルニアで過ごし、帰国後も多くの土地で暮らした経験を持つ。アーティストとして活動するまでにマスコミ、外資系企業、シンガポール勤務、とキャリアを重ね、人間の持つ多様性と普遍性を実感する。その経験が「光と影」の二面性を紙面に落とす創作活動へとつながっている。現在兵庫県在住。
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