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「誰だって大歓迎だよ!」悩みや辛さが、人の痛みを理解する優しさに変わる街

ライター: 目黒沙弥
掲載日: Jan 4th, 2017.

「LGBTの聖地」と称され、世界中のゲイの人たちが集まり生活する場所が、アメリカのサンフランスコに存在します。その名は「カストロ」。ここは同性同士が手を繋ぎ街を歩き、公共の場でキスをする、そんな光景がなんら不思議ではない、現代の姿を象徴する多様性に溢れた場所でもあります。

そんな今でこそ明るく活気に満ちた場所でありますが、それまでの道のりは辛く壮絶で、様々なドラマが隠されていました。今回はそんな「カストロ」に実際に訪れて感じたことをレポートしたいと思います。


「カストロ」って?


ありえない!日本人が LGBTの聖地カストロで驚いたこと
(C) Saya Meguro

世界屈指のゲイタウンといわれる「カストロ」は、アメリカカルフォルニア州サンフランシスコに位置します。元々は北欧から移住してきた人たちが住んでいた場所でしたが、第二次世界大戦中に米陸軍が、陸軍同性愛者たちを次々にサンフランシスコで排除する取り組みを実施。これを機に、社会的制裁を受け行き場をなくした彼らがカストロに住み着き、コミュニティは大きなものとなりました。その数はおよそ数千人を越えたとも言われており、いまでも陸軍に関するグッズのディスプレイが残されていたり、陸軍がテーマとなったバーがあったりと、当時の名残を目で確認することが出来ます。

伝説の人物「ミルク・ハーヴィー」


ありえない!日本人が LGBTの聖地カストロで驚いたこと
(C) Saya Meguro

「カストロ」を語る上で絶対に忘れていけないのが、「ハーヴィー・ミルク」という人物。彼は自らがゲイであることをいち早く世間に公表した勇気ある人でもあり、LGBTの人たちの人権を世の中に訴えかけた、まさにLGBT界のパイオニア的存在です。とはいえ1970年代当時は「同性愛は罪」だと言われていた無情な時代。そのためミルク氏は何度も社会から強い風当たりを受け、様々な方面から失脚を狙われます。

それでも彼は「弱者に希望を」と決して諦めることはせず、最後の命枯れるその瞬間まで、ゲイの人たちの味方となり声となり戦い続けました。最後には暗殺されその尊い命を落としたミルク氏ですが、彼の残した功績は現代にも語り継がれ、なんと2009年にはオバマ大統領によって名誉ある大統領自由勲章が授与されました。まさにミルク氏は、現代の多様性社会を創り上げた第一人者でもあるのです。

(次のページに続く)

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