情報やHowTo本などが溢れる世の中。ゴールまで最短の距離は簡単に探せます。でも、非日常の旅だからこそ、なんとなく、本能的にやってみたいことを、感覚的にはじめてみる。その遠回りの中に潜む何かに出会うために。国内外で活躍するアーティスト野村佳代さんの「アート×旅」コラム待望の第3弾。-TABIZINE編集部-
やりたいことをやるまでの道のり

私は今、好きなことをして生きています。
それは、絵を描くことを通して、見てくださる方の心を豊かにすること。また、絵のワークショップを通して、純粋に描くことの楽しさと喜びを参加者の皆様と共有することです。
でも、初回でもお伝えした通り、心からやりたかったことを実現するまでには、かなり回り道をしました。昔から美術館に行ったり、理由もなく色鉛筆を買ってしまう癖はあったものの、まさか私が絵を描いたり、教えたりする人生を選ぶだなんて夢にも思っていなかったのです。
でも、よくよく考えてみると、いたるところにヒントは潜んでいました。それも、場所は、海外というフィールドで。
大学4年生。気がつくとヌードデッサン教室に
それは大学4年生の頃。大学を一年間休学して、イギリスにインターンシップ留学をしました。理由は単純で、世界を股にかけるキャリアウーマンになるために、海外で働くとはどういうことなのか、ということを体験したかったから。そんなわけでロンドンの出版社で勤務をすることになったのですが、休日は何をやっていたかというと、デッサン教室に通っていたのでした。

具体的な目的があったわけではなく、ただ、絵を描いてみたいという衝動が先にあった。
でも、描き方がわからなかったので、ならばデッサン教室に行こう、と思いつき、行くに至ったのでした(ヌードデッサン教室だったのはなかなか衝撃的だったけども・・・笑)。
また、大学を卒業して何年か経って、キャリアウーマンである自分を証明するためにシンガポールに行って働き出した時も、ふっと気づいたら、休日はアートセラピーの教室に通っていたのでした。
心の中のもやもやとした衝動を。海外でやってみた

「絵を描きたい、でも描き方がわからない、だけども、絵を通して何かを表現したい」
そのような思いが、昔からあったのかもしれません。
学生の頃、美術の成績はまるっきり良くなかったし、自分には絵を描く才能なんてない、と自分で自分を制限していたのだということは、今ならわかります。
そしてまた、表現したい何か、が具体的に何なのか、もよくわかっていなかった。
何年も、回り道をしたからこそ、見えてきたもの、それが「光と影、という二面性・両極性を絵に落とし込んでいく」という結論でした。
そして、それは、国外を出て、初めてわかったこと。日本にいたら、アート教室に通おうなんて思っていなかったように感じます。「ただ面白そうだから」「ただ興味があるから」そんな単純な理由で行動をする自分を許可することができなかった。日本にいると、なぜだが、明確な目標や目的がないと何かを学ぶ、ということ自体躊躇してしまう傾向がある、と感じるのは私だけでしょうか。

日本を出て、海外の空気を吸うことで、気持ちをフラットにして見渡してみると、自然と、自分が望んでいる方向に進んでいくような気がします。
そして、それが、将来、思わぬ展開が待っているかもしれません。だから、海外に行くことは、やめられないのです。
2017.2/4(Sat) – 2/12(Sun) 個展「Tsu.Na.Gu. 繋ぐ」開催決定

アーティスト野村佳代さんの個展が、東京・清澄白河で1週間開催されます。
点から紡ぐ物語
Where Dots Becomes A Story
野村さんも毎日いらっしゃるとのこと。「旅×アート」を感じに、足を運んでみてはいかがでしょうか?
Date:2017.2/4(Sat) – 2/12(Sun)
Time:10:00-18:00 (First Day from 13:30-, Last Day till 16:00)
Place:iki STYLE
http://www.ikiespresso.com/
Kayo Nomura
Layers of this moment.
公式HPはこちら http://kayo-nomura.com/
インスタも更新中

Kayo Nomura アーティスト
名古屋生まれ。幼少期をカリフォルニアで過ごし、帰国後も多くの土地で暮らした経験を持つ。アーティストとして活動するまでにマスコミ、外資系企業、シンガポール勤務、とキャリアを重ね、人間の持つ多様性と普遍性を実感する。その経験が「光と影」の二面性を紙面に落とす創作活動へとつながっている。現在兵庫県在住。
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