パリからTGVで2時間20分のフランス南西部の街、ナントはフランス人が住みたい街として人気。ナントはブルターニュ公国の中心地という歴史ある街ですが、現在は「芸術と文化」を軸にした都市計画が評価されています。そんなナントの街を紹介します。
フランス人が最も住みたい街ナント
フランスの住みやすい街ランキングには必ずランクインするナントの街。実際ナントに住んだことのあるフランス人に話を聞くと、「街は美しいし、活気があって、文化イベントもたくさんあって、最高」という風に熱く語ってくれます。実際筆者が訪れてみて、確かに他のフランスの地方都市ない、活気にようなものが感じられました。
次にナントの見所をみていきましょう。
ナントの歴史が感じられる「ブルターニュ大公城」
ブルターニュ公国の最後の公王フランソワ2世によって建設されたお城です。外観と中庭から見える城の景色が違うのが印象的。外壁は敵にいつ襲われても大丈夫なように、がっしりとした作りになっています。一方で中庭からは真っ白で繊細な造りのお城をみることができます。
ブルターニュ大公城は現在は「歴史博物館」になっています。ナントの歴史に触れることの出来る場所。またこの博物館では現代アートの街ならではのマルチメディアを使った興味深い試みをしています。歴史をただ知るだけでなく、より身近に感じさせられる場所なのです。
カルチャースペース「リュユニーク」
ナントのビスケットメーカーLUの工場をそのまま再利用したのが「リュユニーク」。パステルカラーの可愛らしい塔で街の中でもかなり存在感があります。展望台まで登ることができて、ナントの街を見渡すことができます。
またここでは、展覧会やコンサートが開催されて、ナントのカルチャーの発信のスーペース。カフェやレストランもあって、若者が多く集まり、活気のある場所です。
現代アートが好きなら
ナントは現代アートの街と呼ばれているのは、上の写真のように、街に現代アートのオブジェがあったり現代アートの名所ナント島などがあるからです。年々現代アートの街として、ナントは有名になってきているので、今後もアートスポットは増え続けるのではないかと思います。
ロワール川沿いを歩く
夜のロワール川沿いを歩くのは、ムードがあってロマンチック。建物がライトアップされ、川にぼんやりと映ります。そんな中を散歩するのは、この美しい景色をまるで独り占め出来るような気分になれます。ナントの夜の街は昼間とは違い、ゆったりとした雰囲気に包まれています。
ナントは何日か滞在してみて、ゆっくりと街やその周辺の小さな街をみて回るのがいいでしょう。フランスの地方都市の魅力を堪能してみてくださいね。
[france.fr]
[地球の歩き方 フランス 2016~2017]
[All photos by Shutterstock.com]
Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
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