イギリス・ケンブリッジに語学留学中、TABIZINEライターの鳴海汐です。40歳を目前に婚活をスタート。留学生活で出会う各国の人々から、母国の結婚事情について伺い、活動する上での足がかりにしたいと考えました。日本にはない新鮮な価値観をみつけていきたく思います。
第2回は、アモーレの国「イタリア」の女性に話を伺いました。以前一緒に道を歩いているときに何気なく、人と目が合ったらどうするの? と訊ねたら、ハグしてキスをする。それで違ったらやめればいいだけ!というなんともイタリア的な回答をもらったことがあります。
出会いの瞬間
北イタリアにあるプロセッコの町で弁護士の夫マッテオと10歳娘カミッラと暮らすフェデリカ(45歳)。
二度目の結婚生活で幸せを手に入れた彼女はとても陽気で情が深く、日本人のイメージするイタリア人像にぴったり重なります。
現在の夫と出会ったのは、元夫と別れてから一か月後のことでした。泣き暮らす彼女を見かねた友人から招かれたパーティー。断ろうとしたけれど、父親が絶対に行きなさいと言うので仕方なく出かけました。4歳年上のマッテオを見た瞬間、この人を既に知っていると感じたそうです。
イタリアの結婚事情
女性はたいてい30歳以上で結婚します。それ以前は勉強に励んでいたり、カップルが家の購入や結婚準備の資金を十分に持たないからです。結婚とは、とってもハッピーで、準備ができたときにするもの。
以前は男性が2~5歳年上というのが普通だったけれど、今では女性が年上だったり、男性が10~20歳年上といったようなカップルもいます。
イタリアでは多くのカップルが止むを得ず離婚しますが、多くがその後再び相手をみつけ、もっと円熟したカップルとなります。
フェデリカからのアドバイス
「イタリアでは、女性は40代が一番美しく、ファッショナブル、そして一緒にいて楽しい、と言われています。なぜなら若い子よりも成熟しているから。
私はトラディショナルな人間で、ネットでの出会いには懐疑的です。ロマンチックすぎますか?
私は運命を信じます。私たちが愛を探す必要はなく、愛が私たちを探すのです。
どこで? あらゆるところで。それは歩いている途中だったり、スーパーマーケットであったり、パーティー会場であったり、レストランだったり、講座や習い事だったり、悪い状況の中だったり・・・。それがどうしていけないのでしょうか。
イタリア人はラテン民族で、キスしたりハグしたり微笑んだり、気軽に話しかけたりします。それを日本人がするより、私たちには簡単であることを私も知っています。
ですが、日本のみなさんにアドバイスしたいのは、微笑みかけてみてほしいということ。目を使って、表情を使って、興味があるという気持ちを相手に伝えてみてほしいのです。それは無礼ではありません。ごく自然なことです。
そして人生を楽しむこと。誰かを待つことや仕事だけに費やさないこと。多くの友達を得て、多くの興味をもっていれば、孤独を感じることはありません。
社交的な生活でハッピーな気分を保ち、より満足感を得ること、そして自分自身を信じること。
すべてのシチュエーションが愛につながりえるのです」
インタビューを終えて
Loveはハッピーになるためのもので泣くためのものではない、と語るフェデリカは太陽のようで、男女ともに彼女のファンは多いです。機嫌のよい明るいオーラで男性を引き寄せたいものです。
日本でも積極的な女子は視線を効果的に使っていますね。いい年だし、特に海外においては、好き避け(好きなのに避けてしまう)はもってのほかだなと思いました。もっと心をオープンにして気持ちを表現していこうと思います。
Shio Narumi ライター
イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。
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