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【富山】国の有形文化財!大正時代の発電所をリノベした美術館

Posted by: 坂本正敬
掲載日: Jul 9th, 2017.
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【富山】国の有形文化財!大正時代の発電所をリノベした美術館

日本にはいろいろとユニークな設計の美術館がありますよね。香川県にある地中美術館などはその代表例ですし、石川県にある金沢21世紀美術館も独特ですが、同じ北陸の富山県にもちょっと変わった美術館があります。その名も発電所美術館。

【富山】国の有形文化財!大正時代の発電所をリノベした美術館

規模こそ小さいですが、館内のスタッフによれば最大出力6,330kw(一般家庭2,100戸分の電気量)の発電を行っていた実際の発電所をリノベーションして作った美術館なのだとか。今回は北陸に在住する筆者が、そんなユニークな発電所美術館を紹介したいと思います。

 


廃墟に足を踏み入れるようなドキドキがある

【富山】国の有形文化財!大正時代の発電所をリノベした美術館

富山県の東部には入善町という町があります。その田園地帯の一角に、発電所美術館があります。自然の丘の落差23mを使って、大正時代から平地で発電を行っていた赤レンガ造りの建物を再利用した美術館。

【富山】国の有形文化財!大正時代の発電所をリノベした美術館

本来は取り壊される運命にあったそうですが、町が北陸電力から譲り受け、美術館としてリノベーションを行ったそう。開館の翌年1996年には、後世に残すべき価値ある文化遺産として、国の有形文化財にも登録されています。

【富山】国の有形文化財!大正時代の発電所をリノベした美術館

リノベーションを行ったといっても、館内にはタービンや操作盤などがそのまま残されています。音の響き方やにおいも外の世界と違うせいか、部外者として立ち入りが禁じられている廃墟に勝手に忍び込むような緊張感が味わえるはず。

【富山】国の有形文化財!大正時代の発電所をリノベした美術館

館内の壁には、大人の男性をすっぽり飲み込んでしまうくらい大きな導水管も残されています。普段は黒いカーテンで覆われているのですが、中に入ってみると湿度が上がり、さびとかびが混ざったようなにおいがします。子どものころ大人の目を盗んで友達と潜り込んだ、枯れた地下水路を思い出しました。

次は要チェックのポイントを紹介!

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。 https://hokuroku.media/


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