旅好きなら気になる、旅を仕事にする方法や、旅をしながら働ける・稼げる職業。今回は、TABIZINEライターたちの生の声による、「旅をしながら働く」特集をお届けします!
大好きな旅行をしながら記事を書いて、お金を稼ぐなんて楽しそう! と思われる方は多くいらっしゃるかもしれません。ただ、トラベルライターの仕事をしながら食べていく、となると月に何十本と記事を執筆し続ける必要があります。これが実はなかなか大変。
この記事ではトラベルライターのかけだし筆者が、台湾を中心とした旅行記事をどのように執筆しているのか、その過程をご紹介します。
1.アウトラインを考える
まずはどんな記事を書こうかと大体のアウトラインを考えます。つまりはネタ出しです。全く同じ記事を書くわけにはいきませんから、数をこなすとなるとこのネタ出しは本当に苦労します。なかなか思いつかないこともしばしば。
旅行ガイド記事を書く場合は基本的に取材が必要ですが、経費削減のため一度の取材でたくさんの記事ネタを得ることを考えます。原稿料から取材経費を引いたものが収入となるからです(記事を納品する会社によっては取材経費が支給されることも)。効率よく取材ができるように観光地やレストランを入念に調査し、このルートでは何本記事を作成できるか検討します。
家族や友人と遊びに出かけたり食事をする時も、あとで記事にできるかもしれないので写真をたくさん撮っておきます。遊びに出かけるついでに記事ネタを得る事ができるのが一番楽しくて効率的!
TABIZINEは旅行に関することであれば幅広く取り上げることができるため、今までの経験や体験に基づいた記事を作成することも多くあります。この記事はまさにそのパターンです。
2.取材に出かける
こんな記事を書いてみたい! というイメージがまとまったら、取材が必要な記事に関しては実際にその土地に足を運びます。ガイドブックに載っているような場所でも実際に自分で足を運んでみると新たな発見があったり、店員の方や現地で会った方とおしゃべりしながら新たな情報が得られる事もあるからです。
取材は1人で出かける事もあれば、台湾の協力的な友人たちに取材旅行と称して付き合ってもらう事も。いずれにしても写真はとにかくたくさん撮っておきます。
3.掲載許可を得る
お店や掲載媒体によっては、インターネットで紹介してもよいですか? と掲載許可を得る必要があります。口頭で行うこともあれば、Facebookのメッセージ機能を使うことも多いです。ただ、台湾の場合はあっさりと「可以啊~(いいですよ〜)」と言ってくれるお店がほとんどで、むしろ撮影に協力してくださるお店も多いです。
4.写真の選定や編集を行う
インターネット上に掲載する記事に関しては、ほとんどの会社で3枚〜5枚以上の写真の選定が必須です。逆にどんなに書きたいネタがあっても著作権をクリアした写真を用意することができなければ記事として買取って貰えることはほとんどないでしょう。取材の際にとにかくたくさん写真を撮っておくのはそのためです。
載せる写真は自分で撮影したものに限定される会社もあれば、提携している写真サイトの中から選んで使用できる会社もあります。ただ、自分が使いたい写真があるとは限りません。
写真の選定が済んだら、自分で撮った写真を用いる場合、掲載する媒体に合わせてサイズ変更や画質修正などの画像の編集を行います。画像の良し悪しでアクセス数の伸びも変わってくるので、食べ物だったらおいしそうに、観光地の写真はきれいに見えるようにと、ていねいに編集します。
5.記事の執筆を開始
ここでやっと記事の執筆に入ることができます。掲載媒体ごとに執筆マニュアルがあることがほとんどなので、そのマニュアルに基づき読み手にわかりやすい文章となるよう心がけながら記事を執筆していきます。
6.記事を納品する
執筆が完了したら記事を納品します。納品の仕方は掲載媒体によって大きく異なるため、マニュアルに沿って納品します。やっと納品が終わった! と思っても、編集部の方から確認や修正依頼が入ることもしばしば。これらの過程を経て、編集部の承認を得てはじめてインターネット上に記事が掲載されます。
おわりに
以上が旅行記事ができるまでの過程です。もちろん人によって執筆手順や方法は異なると思うのですが、いずれにしても多くの方に読んでいただける記事を作成するというのはなかなか難しい作業だと感じます。トラベルライターとして稼ぎたい! という方の参考になれば幸いです。
[All Photos by shutterstock.com]
Yui Imai ライター
語学留学とワーキングホリデーを経て、現在も台湾と日本をしょっちゅう行き来しているトラベルライターです。台湾で長く生活していくうちに、あたたかくてエネルギッシュでちょっぴりおせっかいな台湾がすっかり大好きに。
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