
雲ひとつない美しい青空に、湿気が少なくからりとした気候。ジメジメした梅雨とは対照的に、初夏の南仏は1年で最も過ごしやすい時期と言えるかも。さて、そんな青空のもとで食べたくなるものといえば? もちろん、アイスクリーム! 今回ご紹介するのは、珍しいフレーバーのアイスです。
パン・オ・ショコラ vs. ショコラティン

サクサクッとしたクロワッサン生地に、2本のチョコを包んだ「パン・オ・ショコラ」。焼き立てのものは、チョコがとろ〜り! ゆったり過ごしたい日の朝食、はたまたおやつにと、人気の高いヴィエノワズリー(※フレンチスタイルの菓子パンの総称)のひとつです。
そんなパン・オ・ショコラですが、筆者の暮らしている南部では「chocolatine(ショコラティン)」と呼ばれており、ブーランジェリーの店頭でも現地の新聞、さらにはパン・オ・ショコラ選手権でも「ショコラティン」と表記されるほど!
南部出身の友人と話すときに「パン・オ・ショコラが・・・」と言おうものなら、「ショコラティンでしょ!」と訂正されるぐらい、この呼び名への愛着やこだわりは強い模様。これが北部の友人に「ショコラティンが・・・」と言うと、「ははは。田舎者め」となります。ううむ・・・。
タイトルではみなさんもご存知の「パン・オ・ショコラ」にしましたが、今回ご紹介するアイスは名称が「ショコラティン」となっているので、それにならってショコラティンと呼ぶことにします。ショコラティン、なんだか可愛い響きではありませんか?
フランス初のショコラティンアイス

そんなショコラティンにヒントを得た珍しいアイスクリームが、この夏フランスに新登場! 現在食べられるのは、ブルターニュ生まれのアイスクリーム専門店「Moustache(ムスタッシュ)」トゥールーズ店だけ。
南フランスでは初店舗となるトゥールーズ店のオープンを記念して「南仏らしいフレーバーを・・・」と考えた末、ショコラティン味に決定したそうです。
気になる味は?

オープンして間もない5月初旬に、足を運んできました。ブルターニュ産のミルクやフルーツをふんだんに使ったさまざまなアイスやソルベが並ぶなか、ショコラティンをオーダーする人が目立つ、目立つ! そして筆者も、もちろんショコラティンを注文。
チャンキーなチョコと、サクッとしたショコラティン生地をバニラ味のアイスクリームに練りこんだショコラティンアイス。ほど良い甘さで、後を引くおいしさです。
ただ、チョコよりもバニラの味が若干強い気がしました。ベースのアイス自体にショコラティンの味をつけたら、もっと本格的だったかな・・・とも思います。あるいは、ミニショコラティンをトッピングしたら、見た目も味も、よりホンモノっぽかったかも。
今後はフランス全土で食べられるように!

トレンドやブームは8割方、パリ経由でフランス全土へ広がります。しかし、このショコラティンアイスは、南仏からフランス全土へ今後広がっていくとのこと。全国の「Moustache(ムスタッシュ)」で、ショコラティンフレーバーのアイスが楽しめるようになります。
フランスへご旅行の予定があれば、試してみてはいかがでしょう。また、南仏でブーランジェリーに立ち寄ったときには、パン・オ・ショコラではなくショコラティンと覚えておいてくださいね(パン・オ・ショコラでも通じますけれど・・・)。
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