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自宅で旅気分(2)美味しそうな料理が見どころの映画三選

Posted by: 阿部 真人
掲載日: Apr 24th, 2020.

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、自宅に留まらざるをえない状況が続いています。しばらくの間、遠出や旅は我慢しなければなりませんね。そこで旅好きのみなさんに、ネットやビデオで見ることのできる映画をお届けしています。今回は美味しそうな料理満載の映画です。

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料理イメージ
(c)Shutterstock.com


リトル・フォレスト 夏・秋(2014) 冬・春(2015)

岩手県奥州市で暮らした実体験を描いた五十嵐大介さんの漫画が原作で、監督は森淳一さん、主演はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で注目を集めた橋本愛さん。都会から人里離れた山あいの実家に舞い戻って、自給自足の暮らしを営むいち子(橋本愛さん)の日々を1年に渡って描いた作品です。


(c)Shutterstock.com

生きることは食べること。そのために田畑を耕し、山に入り収穫し、調理をして美味しくいただく。そのメッセージをダイレクトに伝えています。特に料理シーンが秀逸。ひたすら調理を描いているのです。とはいえ、都会風のオシャレな料理ではありません。トマトやサツマイモの保存方法は序の口で、山で採ったグミをジャムにしたり、アケビを天ぷらにし、栗の渋皮煮、ミズのお浸しやとろろ、ついにアイガモまで自分で捌いて食べるのです。調味料や分量、所要時間などがいち子のナレーションで語られるので、メモをして実際に自分でも作ってみたくなります。


(c)Shutterstock.com

自給自足でこんな生活をしようとすれば、実際は苦労の連続なのでしょうが、その点はファンタジーの世界と思ってご覧になってください。「山の恵み、海の恵み」という言葉がありますが、食べることは自然から食べ物をいただくということを実感できます。

https://youtu.be/c7FZlyAeNyI

https://youtu.be/8oDkgAYv93M

バベットの晩餐会(1987)

19世紀、デンマーク・ユトランド地方の小さな漁村を舞台にした異色の作品で、原作はデンマークを代表する作家カレン・ブリクセン、監督はガブリエル・アクセル。この年のアカデミー外国語映画賞を受賞した秀作です。

バベットの晩餐会①
(C) 1987, A-S Panorama Film International. All Rights Reserved.

寒々しい漁村に暮らす老いた姉妹、マーチーネとフィリパ。父親は厳格なプロテスタントの牧師、美人の姉妹は敬虔な信者で若い頃は結婚の申し込みを断ってきました。ふたりにはパリ・コミューンで夫と子どもを亡くし、亡命してきたバベットというフランス人のお手伝いがいます。姉妹も老い、父が亡くなった後、偶然宝くじを当てたバベットは、姉妹の父の生誕100年というお祝いの日に村人たちを呼んで晩餐会を開きたいと申し出ます。

バベットの晩餐会②
(C) 1987, A-S Panorama Film International. All Rights Reserved.

バベットの正統派フランス料理が超豪華なのです。海ガメのスープにウズラのパイ包み、キャビア、そしてフォアグラにトリュフ、どれも王道のフランス料理。ワインもシャンパンも絶品です。過度に禁欲的で質素な姉妹や地元の人びとは、最初は豪華な料理に恐れをなしますが、次第に料理に魅了され、誰もが心を解きほぐし、満足して家路につきます。

なぜ、バベットはこんなにおいしそうな料理を作れるのでしょう。その理由は映画をご覧になってください。ただ単に美味しい料理を紹介する映画ではなく、生きること、幸福とは何かを描いた作品なのです。

「バベットの晩餐会」TCエンタテインメント
ブルーレイ販売中4800円+税 DVD販売中3500円+税
「バベットの晩餐会」公式サイト
http://mermaidfilms.co.jp/babettes/

めがね(2007)

前回もご紹介した「かもめ食堂」の荻上直子さん監督作品で、旅と食というテーマを前作より強調しています。出演者やスタッフも前作を引き継いでいるそうで、主演は小林聡美さん、もたいまさこさん、そして光石研さんほか芸達者な方々が出演しています。

与論島
(c)Shutterstock.com

舞台は南の島、与論島です。都会から携帯電話が通じないこの島の民宿ハマダを訪れたタエコ(小林聡美さん)。彼女が出会う個性的な人びととの交流と日常を描いています。「観光するところはありますか?」「ありません」「何をするんですか?」「たそがれるんです」という会話が意味するように、人はなぜ旅をするのか、そして旅先での過ごし方の提案をしています。

焼鮭定食
(c)Shutterstock.com

民宿ハマダのユージ(光石研さん)が作るちらし寿司や焼鮭、ベーコンエッグの朝食、バーベキュー、梅干し、そしてサクラ(もたいまさこさん)が作るあずきかき氷などなど、先に紹介した2作品とは違ってフツウの日本食なのですが、どれも美味しそうです。そしてみんなで囲む食卓が温かいのです。

ちなみに「めがね」というタイトルは、出演者がみなメガネをかけているからだそうです。ラスト前のシーンでメガネを風に飛ばされても平気でいるタエコの姿が物語を象徴していました。いつかきっと旅先でこんな気分になれれば幸せ。いましばらく旅は我慢しましょう。

https://youtu.be/Ipq_faMeEk8

阿部 真人

Masato Abe 還暦特派員
大学を卒業後、およそ30年間テレビ番組を作ってきました。57歳の時に、主夫となり、かつ自由人として旅に生きることを決意して早期定年退職。登山を始め、東京の街歩きガイドや温泉めぐり、豆大福探訪などなど60歳の還暦を迎えて好奇心が高まっています。


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