半年間のイタリア留学の後、53日間で欧州13か国27都市をスーツケースで周るという忙しい旅をした時のこと。気の緩みか、都合3回フライトを逃しました。さすがに自分が信じられなくなりました。
今仕事が忙しくて旅行どころではない方、筆者はそれなりに痛手をこうむっておりますので、これを読んで溜飲を下げていただければ幸いです。
飛行機に乗り遅れたときの失敗談その1
シチリアのトラーパニというマグロの町からマルタ共和国に行こうとした8月のある朝のこと。数日前にバスチケットを買い、バス停の場所も下見済み。トラーパニはシチリアの中でも西の端に位置しているので、バスを待つ間もアフリカからの熱風がふきつけ一瞬で汗だくに。
冷房の効いたバスに乗って一安心したものの、到着時刻になっても空港は一向に見えてきません。乗るべき空港バスを間違えて、違う空港に来てしまったのです。例えるなら、羽田空港に行こうとしたのに成田空港に来てしまったというところ。
飛行機に乗り遅れたときの解決策その1
急いで元の空港に行く方法、その空港からフライトがあるか、もしくは船で行くには?など調べましたが、その日のうちにリーズナブルに着く方法がみつかりませんでした。
結局マルタは断念。以前訪れた海辺の町まで電車で向かい、ぶらっとした後、その日初めて知ったパレルモのベッドタウンに泊まりました。
ホテルについては予約サイトに電話で事情を話したら、無料でキャンセルにしてもらうことができました。
飛行機に乗り遅れた体験談その2
確か北欧の国々の移動に飛行機を使ったときのこと。Wi-Fiの使えるラウンジで東京03の動画を笑いながらみていました。そろそろ集合時刻かーとリラックスしてゲートに向かったところ、もう飛行機は動き始めていて乗ることができないと言われました。
飛行機に乗り遅れたときの解決策その2
チケットに印字された時刻は集合時刻ではなく、出発時刻だったのです。航空会社によって記載事項がばらばらで混乱する、と話したら、無料で遅い便に振り替えてもらえました。それは助かりましたが、乗り換え便になり、予定が大幅に狂いました。
飛行機に乗り遅れたときの失敗談その3
アイスランドのレイキャヴィクで、宿のおじさんから、フライトが夜中ならもっと部屋でゆっくりしていっていいよと言われありがたく思ったときのこと。
どこ行きのフライト?という質問にパリ行きだと答えたら、今日は火曜だからそんなフライトはないよと言います。そんなはずはないってe-ticketを見せようとしたときに、0時台のフライトを24時台と勘違いしていたことに気付き、世界が凍りつきました。もう飛んでいる・・・。
飛行機に乗り遅れたときの解決策その3
「とりあえずコーヒーでも飲んで」と、親切な宿のおじさんから受け取ったコーヒーを飲んだら、また世界が動き始めました。
マイルを使おうと考えましたがいい便がなく、数時間探した末、マイルと現金の合わせ技で翌日の便を取りました。ちなみにその後e-ticketがなかなか届かず、明日なのにと焦りました。2度ほど催促して夜10時過ぎにようやく届いた次第です。
信じられないかもしれませんが、実際にこんな失敗もあるものなのです。みなさまの旅のご参考になることを願って。
[All Photos by shutterstock.com]
Shio Narumi ライター
イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。
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