実を食べるだけじゃない、体調管理にも役立つあの植物
日に日に寒さが厳しくなり、油断すると風邪を引いてしまいそうな今日この頃。今回は、これからの季節の体調管理に役立つアイテムをご紹介。実は身近な植物の葉っぱに、驚異の健康効果が隠されているんです。
その植物とは・・・
びわといえば、実がフルーツとして知られていますが、葉には強い薬効があります。私たち日本人は、昔からその薬効を享受してきました。
「庭にびわの木を植えると縁起が悪い」という迷信がありますが、理由として「びわの葉の効果を求めて病人がやってくるから」という説もあるのだとか。それくらい、びわの葉が体にいいことは周知の事実だったようです。
びわの葉効果の引き出し方は、主に以下の4つ。
お灸
びわの葉を使ったお灸「びわの葉温灸」は、民間療法として根強い人気があります。皮膚に直接びわの葉をあてて、その上からお灸で熱を加えます。血行をよくする、筋肉のこわばりをほぐすなどの効果があるそう。ガン治療に取り入れている人も多いようです。
お茶
「びわの葉茶」は、デパートなどで商品を見かけたことがある人もいるかもしれません。ネットショップでも購入できます。急須で淹れるよりも、煮出した方がびわの葉の成分がよく出ます。苦みも少なく、飲みやすいですよ。
化粧水
びわの葉のエキスを抽出し、基礎化粧品として使うこともあります。作り方は、びわの葉を細かく刻み、焼酎に漬けてじっくりと寝かせます。手作りもできますが、手間がかかるので「びわの葉エキス」として商品になっているものを購入しても。なかには、1年以上熟成させたエキスもあります。びわの葉エキスはそのままだと濃くて刺激が強いので、化粧水で薄めて肌につけるのがおすすめ。吹き出ものや肌荒れが改善されるそうです。
入浴剤
びわの葉の健康効果を引き出す、最も簡単な方法です。枝から葉をとって、湯船に入れるだけ。もし自宅の近くにびわの木が生えてたら、ぜひ試してみてください。葉は、新しくて柔らかいものよりも、古くてかたい、色が濃いものの方がより効果があると言われています。
数枚持ち帰ったら水で流して表面の汚れを取り、湯船にIN! びわの葉成分が出てくるまで多少時間がかかるので、葉のハリが弱くなるまで長時間湯船に浸けておいた方が効果があります。もしくは、葉を刻んで洗濯に使うネットに入れて使うといいでしょう。
自然のパワーがぎゅっとつまった魔法の葉っぱ。今年の冬は、びわの葉で元気を維持しましょう!
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