日本には無数の温泉が存在し、その効能も様々ですが、特に女性には美肌効果のある温泉がうれしいですよね。
全国各地に「お肌に良い」とされるたくさんの温泉が存在しますが、特に美肌効果で名高く「日本三大美人の湯」と称される温泉をお伝えしたいと思います。
知る人ぞ知る美肌の秘湯 「川中温泉」
群馬県東吾妻町にある川中温泉。あまり広くその名が知れ渡っていませんが、鎌倉時代に源頼朝の家臣も療養に訪れたと伝えられる歴史ある温泉です。
この地を流れる雁ケ沢川の中(川底)から温泉が湧き出ることから「川中温泉」という名前がつきました。
川中温泉の「かど半旅館」は、昭和22年創業。和の風情溢れる山奥のこぢんまりとしたこの宿は、秘湯的な存在で、全国の温泉ファンが訪れます。
川中温泉の源泉の温度は約35度と低く、ゆっくりと温泉に浸かるのが美肌に近づくコツなのだとか。お風呂上りは肌はほんのりと白く、マシュマロのようなもちもち肌になるそうです。また、この温泉は冷え性や婦人病などにも効果があると言われています。
弘法大師ゆかりの霊泉「龍神温泉」
紀州徳川家のために建てられたという趣のある老舗旅館「上御殿」、建物は国の有形文化財に登録されている龍神温泉 上御殿。
和歌山県の田辺市龍神村にある龍神温泉。
渓谷に広がる自然豊かなこの温泉郷は、弘法大師(空海)が開湯したという伝説が残っており、「霊泉」としても知られています。夢に現れた難蛇龍王から「この温泉を世に広めなさい」とお告げを受けた空海は浴場を開き「龍神温泉」と名づけたと言い伝えられています。
泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、しっとりツルツルのお肌に。また、熊野古道や高野山も近く、弘法大師ゆかりの地であるこの村は、神秘的な力が溢れるパワースポットとしても知られています。
八上姫伝説が伝わる美人の湯 「湯の川温泉」
鳥取県の湯の川温泉は「古事記」にも記されている「八上姫(やかみひめ)」にまつわる伝説が残る古い温泉です。
八上姫とは美の女神様。昔々、因幡の国(鳥取県)の八上姫は大国主命(おおくにぬしのみこと)と恋に落ち、大国主命に遭うためはるばる出雲の国(島根県)へと旅に出ました。長い道のりを歩き疲れ果てた頃、南の山の谷間に湧き出てたこの温泉を見つけた八上姫は、ここで旅の疲れを癒し、一層美しくなったのだとか。たしかに湯の川温泉のお湯に浸かるとお肌がすべすべになり、八上姫のような美人に近づける気がします。
温泉の周辺には縁結びの出雲大社の他、女性をより美しくしてくれると言われる「八上姫神社」があります。恋する女性は湯の川温泉に浸かり、ぜひお参りしたいものですね。
開運にもつながる温泉
体をきれいにし、リラックス、リフレッシュできる入浴は風水的に見ても良いことだとされているのだとか。お家の湯船に浸かるだけでも良いと言われていますが、地中から湧き出る温泉は大地のパワーを含んでいると考えられ、より一層効果があるそうです。
「美人の湯」に浸かって、運に恵まれる身も心も清らかな美人を目指しましょう!
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