世の中には「幸せになるため」の情報があふれています。しかし、それらをもってしても、みんなが手っ取り早く幸せになれることはなく、なぜか人々はいつも幸せを求めて日々を生きているように見えます。
もっと自分を磨けばいい?
もっとたくさんお金を稼げばいい?
それとも運命の人とめぐり合えたら幸せになれる?
答えは中々出ません。それは、みんな同じではないから。
一人一人、その人だけの幸せがあるからだと思うのです。
では、自分だけの幸せを見つけるには、どうしたらよいのでしょうか?
美しいものに、うんとふれる
自分だけの幸せを見つけるには、自分が本当はどうしたいのかを知ることが必要です。
人からどう見えるかではなく、「憧れのあの人のように」ではなく、実際にどんな暮らしや毎日を自分は心地よいと感じるのか・・・。そしてその内なる声は、美しいものにうんとふれることで、聞こえてくると思うのです。
美しい風景、美しい旋律、美しい文学、美しい映画やアート・・・ときには人の姿や心に美しさを見いだすこともあるでしょう。
美しいものは、人の心をハッとさせ、潤いを与え、素直にさせます。そしてその美しいたたずまいに問われるように、思わず自分の在り方を省みてしまいます。
そんな素直なふり返りの中で、あるときふと、自分が本当に欲しいもの、自分を幸せにしてくれるものが何かに気づくのではないでしょうか。
旅先で出会う自分自身
「旅先で自分と向き合う」「自分探しの旅」という言葉をよく聞きます。
それもきっと、同じこと。旅で出会うさまざまな美しいものたちが心に降り積もって、心を癒し、覚醒させ、本来の自分を思い出させてくれるのではないでしょうか。
SNSやネットの情報に振り回され、誰かと比べているうちは、幸せになれないような気がします。その人と同じものを手に入れても、自分が幸せになれるとは限らないからです。
そしてその「自分にちょうどいい幸せの感じ」がつかめたとき、不思議と引き寄せられるように幸せは向こうからやってきます。これは、実際に周りを見ていて、本当にそう感じるのです。
人間関係や幸せ探しに疲れたら、ちょっと息抜きをしませんか。
散歩をしたり、文学を読んだり、音楽を聴いたり、映画館や美術館、劇場に出かけたり。
そして人生に、旅心をー。
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