古くから言い伝えのある生活の知恵は、日々の暮らしのヒントになってくれます。現代の科学で調べてみると、意外に理にかなっていることわざや故事も少なくないものです。
そこで今回は農林水産省の情報を参考に、毎日の生活で役立てたい野菜のことわざ・故事をまとめてみました。
1:ダイコン食ったら葉っぱも干せ

「普段は捨ててしまうような物も、いざというときに役立つので保存しておくといい」という意味の言葉です。
最初から葉っぱがカットされた状態で売られているダイコンも今は多いですし、葉っぱ付きを買ってきても自分でカットして捨ててしまうと思いますが、ダイコンの葉っぱにはビタミンC、ビタミンB6、カルシウム、カリウム、葉酸など豊富な栄養素が含まれています。
料理にすぐ使わないときは、固ゆでして冷凍保存をしておくといいそうですよ。
2:豆を食うとまめで居られる/大豆は米に勝る
豆系のことわざを2つ。豆を食うと“まめ”で居られるという言葉の“まめ”には、
≪身体の丈夫なこと。たっしゃ≫ 岩波書店『広辞苑』より引用
という意味があります。栄養の優れた豆を食べると、健康な毎日を送れるという意味ですね。
大豆は米に勝るという言葉もあるように、日本人に身近な大豆も栄養の宝庫です。タンパク質が豊富で、オリゴ糖、イソフラボンなども含まれています。
豆腐、納豆、みそ汁、枝豆など大豆を食べるチャンスはたくさんあるので、自宅でも旅先でも積極的に口に入れてみるといいかもしれません。
3:こんにゃくは体の砂払い

この場合の砂とは、文字通りの砂や石を意味する場合もあれば、老廃物を意味する場合もあるようです。
食物繊維の豊富なこんにゃくを食べると排便の習慣が改善しますし、脂質や糖、ナトリウムなどを体の外に出してくれます。その上ヘルシーなので、ダイエット中の食事にも最適です。
4:宵越しの茶は飲むな
宵越しの茶とは、一晩放置したお茶です。時間が経ったお茶の味は落ちるので、飲まない方がいいという意味の言葉ですね。
また、一度使った茶葉は腐りやすく、次の日にも使い回すと危ないのでやめた方がいいという意味もあるとか。
もったいない気もしますが、茶葉は毎回替えて楽しみたいですね。
5:梅はその日の難逃れ/梅干しは三毒を消す

口に入れる場面を想像しただけで唾液が出てくる梅干し。ミネラルが豊富で健康維持に役立ちますし、弁当やおにぎりに入れると、微生物の繁殖を抑える働きがあると知られています。
どんどん温かくなってくるこの時期、外出先に持ち込む食べ物に梅干しを入れておくと、三毒を消し、その日の難から逃れさせてくれるはずです。
生活の中で上述のような故事やことわざに出会ったら、少し立ち止まって言葉の響きや意味をじっくりとかみ締めてみるといいかもしれませんね。
[農作物についての故事・ことわざ – 農林水産省]
[野菜ブック – 農畜産業振興機構]

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。
https://hokuroku.media/
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