旅行に「やることリスト」を持参している、次々に都市を移動している・・・そんなあなたは、本当の旅の楽しさを知らないのかも知れません。そこで皆さんに試して欲しいのが、旅のクオリティを一気に向上させる「スロートラベル」です。今日は、今すぐやってみたくなる方法とメリットをご紹介します。
旅≠リスト消化
「1日目は美術館と遺産に行って、特産物を食べる。2日目は、9時の電車で次の都市に行って観光スポット制覇する・・・うん、スケジュールでいっぱい!」
そんな旅の仕方に慣れてしまっていませんか? 観光地リストや、やることリストを作っていませんか? そんなあなたは、現地の「本当の魅力」を見逃しているかも知れません。
地図と好奇心を持って飛び出そう
「スロートラベル」は、時間をかけてひとつの町だけを隅から隅まで旅すること。色んな都市へ移動しながら観光スポットを次々制覇するのとは、対極にある旅の仕方です。必要なのは、好奇心と現地の詳細な地図。では、どんなメリットがあるのでしょうか?
1:気の赴くままに行動できる
やることリストを手放すと心が自由になり、予定を立てずに興味の赴くまま行動する楽しさに目覚めるでしょう。衝動的にローカルバスに飛び乗ったり、ただ道行く人々を眺めたり。いつもタスクに追われているのだから、旅では自分を解放してあげませんか。
2:現地のリアルを体験できる
ひとつの町に長期間滞在すると、必然的に観光スポット以外にも行動範囲が広がるので、ガイドブックにはない地域も探検することに。そこには、ガイドには書かれていない本当の町の姿が待っています。
3:世界の大きさを実感できる
その町を知れば知るほど、自分の慣れ親しんだ生活習慣や価値観は、決して世界共通ではないことを思い知る出来事に遭遇します。そんな時、「世界は本当に大きいな」と身をもって実感できるものです。
4:現地の人々と交流が深まる
スロートラベルは、現地の人と交流する機会でもあります。片言だって大丈夫。簡単な辞書を指さしたり、身振り手振りでだって簡単なコミュニケーションは取れるのです。観光スポットに留まっていては決して会うことのない人びとに出会えますよ。
5:自分に自信が持てる
新しいことに挑戦するのは、いくつになっても勇気がいるもの。特に、知らない国を今までとは違う方法で旅するのは、不安かも知れません。でも、怖いのは最初だけ。旅が終わった時には、勇気を出して自分の足で異国を歩いたことで、新たな自信が持てるようになっているはず。
いかがでしたか? スロートラベルは、友だちと一緒でもOKですが、一人でやってこそ醍醐味を味わえるもの。ガイドブックに載っていない場所に行くときには、地元の人に安全なエリアかどうかを十分確認してから散策して下さいね。また、外務省の発信している渡航情報を逐一確認するのをお忘れなく!
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