「何のために生きているのか」
「何のために頑張って働いているんだろう」
「自分は何をしたいんだろう」
こんな風に考えれば考えるほど、どうすればいいのかわからなくなってしまうもの。ますます自分を見失い、ただ不安や焦燥感が募るばかりですよね。
そんな時は、次のような5つの質問をあなたの心に問いかけてあげてみてください。
今苦しいと感じているのはなぜ?
「何もかもが嫌だ・・・」そう感じる原因はどこにあるのか、自分の本当の心の声に耳を傾けてください。
特にまじめで頑張り屋さんの人ほど、ひとりで何もかも背負い込んだり、自分を責めてしまいがち。「何もかもが嫌だ」「何のために生きているのかわからない」と思いながらも「こんな風にうじうじと悩んでいる暇なんてないのに・・・」「もっと他にするべきことがあるのに、自分は何をしているんだろう・・・」と落ち込んでいる自分がますます嫌になって、さらに気持ちが落ち込んでゆく・・・なんてことはありませんか。
自分を見失うほど頑張るあなたは、何事にも一生懸命取り組んできた、人一倍頑張張り屋さんなのだと思います。仕事のため、他人のため、何かのために自分の心に蓋をしてきたこともたくさんあったのではないでしょうか。
でも、心が折れてしまうまで我慢をする必要なんて絶対にありません。それは誰のためにもならないから。
今一度「自今苦しいと感じているのはなぜ?」そう心に問いかけ、自分を客観視しましょう。
「人間関係に疲れた」「とにかく先が見えない将来が不安だ」「本当はもっとゆっくり過ごしたい」「いつも完璧でいることに疲れた」きっと、いろんな声が聞こえてくることでしょう。そんなネガティブな感情を「こんな風に考えてはいけない」と否定するのではなく、苦しいものは苦しい、嫌なものは嫌だと、まずは自分の心に正直になるのです。
大好きな人・物・事は何?
あなたの大好きな人、大切な物、大事にしている事は何ですか? ピンとこない方は「絶対に失いたくないものはなに?」と尋ねてみるといいかもしれません。
こう問いかけることによって、あなたが人生で大切にしたいと思っていること、人生の核となっているものを知ることができます。それを知ることができれば、本当の自分、進むべき道が見えてくるのではないでしょうか。
1か月後死ぬとしたら、したいことは何?
「あなたの命はあと1か月です」
もしあなたがそう告げられたら、何をしたいと思いますか? 何を「やっておけばよかった!」と後悔すると思いますか?
この質問で心に浮かんだことは、嘘偽りなくあなたが「体験してみたい」「やっておきたい」と感じていること。“自分が本当にしたいこと”がわかるはずです。
今自分に変えられること、できることは何?
心を苦しめている原因がわかったら、今度は「自分に今変えられることは何?」と考えてみましょう。
まず、心を苦しめる原因が自分に変えられないことである場合は「この世には変えられないことがたくさんある」だという現実ということを受け入れることから始めましょう。過去や他人を含め、世の中には些細なことから大きなことまで、どんなに頑張っても変えることができないことがたくさん存在します。
変えられるのは自分だけ。自分が変われば未来も変わるのです。変えられないこと、どうしようもないことは「こんなものなのだ。しかたがない」と受け入れることが大切です。
もし、それが自分の力で何とかできるものであれば、ひとつずつ向き合ってゆきましょう。ゆっくりひとつずつ。目の前にある困難をひとつずつ乗り越えてゆくだけで、少しずつ物事は良い方向へと向かってゆくものです。そうするうちに、自然と心の澱が晴れてゆくのを感じることでしょう。
それから、決してひとりで抱え込もうとしないこと。あなたの心が折れてしまっては「心配かけたくないから」とあなたが大事に気に掛けていた人が一番悲しむことになります。ひとりではできないことも、大人数でなら乗り越えられることはたくさんあるのです。
自分らしくいられる時はどんな時?
最後に、頑張り屋さんのあなたにもうひとつお伝えしたいこと。それは「“何もしない”という選択肢もある」ということ。いつもいつも100%の力で走り続けることがけが良いこととは限りません。自分に変えられることが見つかったとしても、絶対に今すぐに取り掛かる必要がないことなら、後でもいいではないですか。
あなたが一番自分らしくいられる時はどんな時ですか? 今はその時間を大切にしましょう。時には「何もしない」「自分を甘やかしてみる」という選択をするのもいいものです。心と体が満タンになるまで、今はゆっくりと何もしない時間を楽しみましょう。
大丈夫、進む方向を見つけることができたあなたなら、慌てずともなんとかなりますよ。
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