絶妙のハーモニーがたまらない!「関西風いちご大福」って知ってる?

Posted by: 春奈

掲載日: May 4th, 2016

うどんのだしなど、関東と関西では食文化が違いますよね。いちご大福にも「関西風」があるって知ってましたか? 苺と餅、餡の三位一体のハーモニーがたまらない、「関西風いちご大福」の魅力をご紹介します。

関西風いちご大福とは?

普通、いちご大福といえばお餅の中に苺と黒あんが入っているものが一般的です。「関西風いちご大福」の特徴は、黒あんではなく白あんを使用しているという点。関西で売っているすべてのいちご大福が白あんというわけではありませんが、白あんのいちご大福は関西ではとてもポピュラーな存在です。

和歌山で生まれ育った筆者が幼いころから食べていたのも白あんのいちご大福。「いちご大福には白あんが当たり前」だと思っていました。大学進学を機に上京したときに、東京では白あんのいちご大福がないことに気付き衝撃を受けたものです。

絶妙のハーモニーがたまらない!「関西風いちご大福」って知ってる?
関東で主流の黒あんのいちご大福

元祖・関西風いちご大福

絶妙のハーモニーがたまらない!「関西風いちご大福」って知ってる?
(C) Haruna Akamatsu

関西風いちご大福の元祖とされているのが、大阪と和歌山に20数店舗を展開する青木松風庵の「おしゃれ」。大粒の苺を羽二重餅と白あんで包んだいちご大福で、関西のテレビを中心にメディアでもしばしば紹介されています。

絶妙のハーモニーがたまらない!「関西風いちご大福」って知ってる?
(C) Haruna Akamatsu

柔らかい羽二重餅の奥にある苺の赤味がほんのりと透けて見えます。

絶妙のハーモニーがたまらない!「関西風いちご大福」って知ってる?
(C) Haruna Akamatsu

切ってみると、この通り。白あんだからこそ、いちごの赤が映えて見た目にも美しいですね。なんだか食べるのがもったいないくらいです。

口に入れると最初に感じるのは、羽二重餅の軽さとやわらかさ。そして、白あんの上品な甘みと苺のほのかな酸味が絶妙なハーモニーを生み出します。

苺と餅と餡がまさに三位一体となって、別々に食べたときには決して味わえないおいしさを演出しています。

こだわりのおいしさ

絶妙のハーモニーがたまらない!「関西風いちご大福」って知ってる?
(C) Haruna Akamatsu

青木松風庵の和菓子には100%自家製の「こだわりの餡」が使われています。自家で餡を製造している和菓子店は業界全体の10パーセントに過ぎないのだとか。お菓子の種類に合わせて150種類以上の餡を生み出しているそうで、おいしいのも納得ですね。

重くなく、しつこくなく、ペロリといけてしまう関西風いちご大福。餡の甘さや重さが苦手で和菓子はあまり食べないという方でも、これにはハマってしまうかもしれません。

筆者にとっては今でも地元に帰るときの楽しみのひとつ。一度白あんのいちご大福を味わってしまうと、もう黒あんには戻れないかも。

[Photo by Shutterstock.com]
[青木松風庵]
※時期により販売を休止している場合がありますので、購入の際には店舗への確認をおすすめします。

PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

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