日焼け止めにも種類がある!知ってた?
ご存知の通り、日焼け止めにもいろいろな種類があります。日焼け止めの強さを示すSPFの数値によっても異なれば、ウォータープルーフかどうか、うるおい成分が配合されているか、専用のクレンジングが必要なのかどうか、などなど。
さて、「サンゴにやさしいかどうか」で見極めるにはどうしたらいいでしょう。
オキシベンゾンとオクチノキサートを含んでいる日焼け止めが、サンゴに対するダメージの原因になるとされて世界各地で禁止され始めています。一方、酸化亜鉛を使ったものであればOKだそう。
見分け方は?紫外線吸収剤がカギ!
サンゴにダメージを与える、オキシベンゾンやオクチノキサートが含まれているのが紫外線吸収剤。一方、紫外線散乱剤の方は酸化亜鉛等でできているのでOKと判断できるようです。
商品のパッケージに、「紫外線吸収剤に敏感な肌の人のために紫外線吸収剤無配合」などど記載されているタイプなら大丈夫。その中にもSPFの数値、ウォータープルーフの有無、その他の成分の配合、などバリエーションがあるので好みのものを選びましょう。
世界のビーチ、日焼け止め情報!
サンゴ礁にダメージを与える成分が入っている日焼け止めの、販売を禁止する国が増えています。旅行に行くなら、現地のお店で成分や効果を確認して購入するのがよさそうです。
ハワイでは販売禁止
ハワイでは2021年から、サンゴ礁にダメージを与えるオキシベンゾンとオクチノキサートを配合した日焼け止めの販売を禁止します。メーカーには酸化亜鉛を使ったものも同じ効果があり、自然派の日焼け止めを使う良さを、商品のパッケージにも記載する努力をするように言われています。ちなみに、SPF効果のあるメイクアップアイテムや、医師から処方されたものは、この対象にならないそうです。
フロリダ、キーウェストも販売禁止
こちらもハワイの動き同様に、2021年からサンゴにダメージを与える日焼け止めの販売が禁止になります。消費者に対してサンゴの保護に対する認知を高めていくとのことです。
カリブ海のボネール島でも販売禁止
なんと、1980年以降サンゴ礁の90%が消滅してしまったといわれているカリブ海。カリブ海に浮かぶオランダ領ボネール等でも2021年から、サンゴ礁にダメージを与える日焼け止めの販売が禁止されます。
パラオでは販売すると罰金が科せられる
太平洋の島国パラオでは、2020年から10種類の科学物質を含む日焼け止めやスキンケア製品の販売と、その使用も禁止することになっています。販売した場合には1000ドルの罰金も。
メキシコ各地のビーチでも
禁止と言うわけではないのですが、メキシコでは、環境に害のある日焼け止めを使わないように求めているリゾートが増えているようです。また、エコツーリズムも人気なので、サンゴ礁の保護についての意識が高いのだとか。
国内で買えるサンゴに優しい日焼け止め
海外製の日焼け止めの中には、ハワイなどで禁止されている成分を使わないものや、オーガニックのものなどがあり、通販で購入できるようです。国内でも、肌に優しいという観点から、紫外線吸収剤を使っていないことを明示している商品を販売しているメーカーもあります。
中でも大正製薬は、そのホームページで具体的に環境への配慮、とくにサンゴ礁の保護について明確に示し、わかりやすく伝えています。そしてその商品が『紫外線吸収剤不使用!コパトーン「UVカットミルクマイルド」』です。オキシベンゾンとオクチノキサートを使っていないとはっきり示されています。
これからはサンゴ保護に関するメッセージがよりきっちりとコミュニケーションされてくると思われます。今年の日焼け止めを購入する際には、サンゴに優しいかどうかを確認してみるのがトレンドの一つかもしれません。
[What travelers need to know about sunscreen bans|USA Today]
[ENVIRONMENT 環境への配慮|大正製薬]
[10 Ways to Become More Sunscreen Smart|Marine Resource Council]
[All Photos by shutterstock.com]