どれにするか正直迷う!スロベニアの首都、リュブリャナの「リアルなスイーツ事情」を現地ルポ

Posted by: 川合英介

掲載日: Jan 17th, 2020

全人口二百万人と小さな国、スロベニア。その首都、リュブリャナには人と食べ物、民芸品が溢れて活気に満ちていました。今回はリュブリャナで見つけた、リアルなスイーツ事情についてレポートします。どれにしようか迷いました!

リュブリャナ夜景
(C)川合 英介

エストラゴン入りデニッシュケーキとは!?

街の中心を流れるリュブリャニツァ河沿いに建っている、スロベニアを代表する建築家、プレチュニクの計画したアーケードの中にはカフェ、パン屋や肉屋などがあります。軽食もでき、歩き疲れたら、ちょっとしたブレークには最適。

アーケード入口
(C)川合 英介

アーケードの一角にPecjakというパン屋があります。店内には小さなテーブルがあって、コーヒーを注文したり、買ったパンを食べる事もできます。様々なジャムパン、チョコレートなどの生地を練り込んだ渦巻きパン(別名かたつむりパン)やビスケットなどが売られています。

カウンターのショーケースの中には数種類のデニッシュケーキが積んであります。へーゼルナッツ味、ラズベリー味は色からすぐにわかりますが、その中にレモンっぽい色合いのデニッシュケーキがあったので、そちらを買ってみました。

パン屋内部
(C)川合 英介

ところがレモン系の味を期待していたデニッシュケーキに練り込まれていたのは、何と、エストラゴン。エストラゴンとは、ざっくり言うとハーブ系の植物だそうで、そのお味はといえば、アニス系。

デニッシュ生地に甘いバター風味とエストラゴンの味が織り込まれていて、頬張ると、そのハーモニーが口内に広がる今まで体験したことのないような新感覚。

エストラゴン入りデニッシュケーキ
(C)川合 英介

無難にラズベリーかへーゼルナッツ味にするか、それとも未知のものに遭遇するか、このドキドキも旅の醍醐味ですよね。

ベーカリーPecjak
住所:Trznica–Plecnikove arkade、Adamic-Lundrovo nabrezje 1、1000 Ljubljana, スロベニア
Tel: 01/42 53 070
営業時間:【月〜金】6:30〜15:00、【土】6:30〜14:00
http://www.pecjak.eu/en

路上にはキャンディーのスタンドも

路上にはカラフルなスティックキャンディーとロリポップが所狭しと並べられている屋台もあります。ハートのお菓子はレープクーヒェンをアイシングで飾りつけしてあり、それが細かくて美しいです。看板には1750年創業とありますが、本当なんでしょうか。

スイーツのスタンド
(C)川合 英介

デパ地下的食品売り場のスイーツ

青空中央市場横の建物にはデパ地下的マーケットがあります。ここでは野菜以外、何でも揃ってしまうくらい色んな食材が手に入ります。

そこの一角にあるパン屋さん。すごい行列です。このパン屋では伝統的なパンの製法にこだわり、石釜のオーブンでパンを焼いていて、合成添加物は一切使用していないそうです。お店の看板には石釜を運ぶベーカリーのおじさんたちが描かれています。昔はマーケットに釜を運んで、そこでパンを焼いたのでしょうか。

ところで、ショーケース左側の上部に並べられている平らな食べ物、気になりませんか?これはラズベリージャムやハーゼルナッツジャムなどをパイ生地に挟んだもののようです。

デパ地下のパン屋さん
(C)川合 英介

下の写真は別のお店のスイーツコーナー。ショーケースの左側にはシュトゥルーデル系スイーツ、右側にはクッキー系のスイーツが並んでいます。それにしてもこのクッキー、随分な肉厚。丸まってトリュフみたいになっているのもあります。

Handmade with love in Sloveniaという宣伝文句がとっても小さく書いてあるのがかわいらしいです。

デパ地下のスイーツ
(C)川合 英介

インドアマーケット (Pokrita Trznica)
住所:Pogacarjev trg 1, 1000 Ljubljana, スロベニア
営業時間: 【月〜金】 7:00〜16:00、【土】 7:00〜14:00
休業: 日、祝日
https://www.visitljubljana.com/en/poi/central-market/

パティスリー Zwezdaで本格的スイーツを

本格的スイーツを楽しみたい場合は、次に紹介するZwezdaがオススメ。こちらは市場のある場所からリュブリャニツァ河の対岸、つまり新市街側にあります。プレシェーレン広場の三本橋から歩いて2〜3分ほど。

カフェ入口
(C)川合 英介

大きな窓とドアが目印。
インテリアもお洒落な雰囲気。

パティセリのインテリア
(C)川合 英介

ケーキはザッハトルテ、フルーツ、ベリーケーキ。

ザッハとベリー系ケーキ
(C)川合 英介

雪だるまなど、ウインターがテーマになったロリポップチョコ。

チョコレートのロリポップ
(C)川合 英介

マカロンの品揃えも豊富。外側の生地もパリっとしていて、しかしちょっと噛むだけでサクッと崩れる柔らかさ。チョコ、バニラなどの定番の味からラズベリーやピスタチオまで、15種類ほどの味が勢揃い。カフェでたべてもいいし、もちろん持ち帰りもできます。

マカロンショーケース
(C)川合 英介

季節はクリスマス前だったこともあり、期間限定の黄金のマカロンまで登場してました。

金のマカロン
(C)川合 英介

店内にあるビスケットからセレクトしたのはラング・ド・シャ。バターたっぷり、さくさくザラザラとした焼き上がりと甘ーいビスケット生地が心地よく口の中に広がります。バニラ風味がほんのり漂います。

ラングドシャ
(C)川合 英介

隣にはカフェがあるので、ケーキを楽しみながら、ほっと一息つくのもいいかもしれませんね。

パティスリ、カフェ Zvezda
住所:Wolfova ulica 12, 1000 Ljubljana, スロベニア
電話番号:+386(0)1-421-9090
営業時間:【月〜土】7:00〜23:00【日】10:00〜20:00
http://www.zvezdaljubljana.si/en/

スロベニアの伝統的なスイーツと、本格的パティセリー、カフェを紹介しました。未知のものにチャレンジしてもいいし、定番も楽しめる、リュブリャナのスイーツ巡りには長〜い時間が必要ですね。

PROFILE

川合英介

Eisuke Kawai

ドイツ、ミュンヘンで設計事務所に勤務。 週末と休暇を利用して旅に出る。海にいくと一緒に来る妻はケーキマイスター(ドイツでマイスター号を取得)。彼女はシティートリップには乗り気ではないので、イヤイヤついて来る二人の息子と男三人でヨーロッパと日本を駆け巡る。

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ドイツ、ミュンヘンで設計事務所に勤務。 週末と休暇を利用して旅に出る。海にいくと一緒に来る妻はケーキマイスター(ドイツでマイスター号を取得)。彼女はシティートリップには乗り気ではないので、イヤイヤついて来る二人の息子と男三人でヨーロッパと日本を駆け巡る。

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