【お花見特集2020】京都に桜の季節を知らせる早咲きの桜「出水の枝垂桜」

掲載日: Mar 2nd, 2020

春の陽気とともに待ち遠しくなる桜の開花。豪快に咲き誇るピンクの花に、心躍らせたことはありませんか？見慣れた桜景色を今年も見られる喜びもありますが、まだ見ぬ桜の風景を求めて旅してみてはいかがでしょう。全国に点在する桜の名所を特集でご紹介します。今回は京都御苑の「出水の枝垂桜」です。苑内にある約1000本の桜の中でも、早咲きの枝垂桜として知られています。存在感のあるどっしりとした佇いが印象的な1本桜です。

京都御苑「出水の枝垂桜」

苑内で早咲きの桜「出水の枝垂桜」

「出水の枝垂桜」は、京都御苑の苑内南西部にある一本桜。地下からくみ上げた井戸水を使った人工の小川、「出水」の近くにあります。周囲には同じ時期に咲く桜がないため、遠くからもこの桜だけが堂々と咲く姿がはっきりと見える貫禄の佇まい。周りの新緑の木々とのコントラストも、さらにこの桜の魅力を引き立てます。

京都御苑「出水の枝垂桜」
苑内にある桜の中でも、いち早く咲くと言われる「出水の枝垂桜」。京都御苑で有名なもうひとつの枝垂れ桜、「近衛邸跡の枝垂桜」と同じくらいの時期に咲き始め、桜の季節の訪れを告げてくれます。

自然に囲まれた地に多彩なみどころが点在「京都御苑」

京都の中心部に位置し、敷地内には京都御所など歴史的な建物や見どころが点在する「京都御苑」。江戸時代には、140以上の宮家や公家の邸宅が立ち並ぶ町だった場所が、明治時代に入って首都が東京に移った際に邸宅が撤去され、「国民公園」として整備されました。苑内では四季を感じられるさまざまな樹木が観賞できるのも魅力です。

約65ヘクタールもの広大な敷地の京都御苑には、「出水の枝垂桜」以外にも桜スポットが点在しています。近衛邸跡の八重紅枝垂桜や山桜、出水付近の山桜や里桜のほか、宜秋門前の里桜「車返桜」など、時期によってさまざまな桜に出会えますよ。

京都御苑でのお花見について

京都御苑「出水の枝垂桜」
京都御苑では、桜の周りでブルーシートやレジャーシートを敷いて花見をすることはできません。あくまでも、お散歩しながらの観賞となりますのでご注意くださいね。

京都御苑のホームページでは、苑内を利用する際の注意事項が記載されています。ルールを守ってお花見を楽しみましょう。

食事ができる憩いスポット「中立売休憩所」

京都御苑「中立売休憩所」
京都御苑内には、お食事のできるスポット「中立売休憩所」があります。京都御所の西側、清所門近くにある平屋造りの建物内には、無料休憩所のほか、京のおばんざい御前やおうどん、甘味などを提供するレストラン「檜垣茶寮」、お土産店があります。京都御苑の散策の合間の休憩にぴったりの空間ですよ。