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安芸の小京都に暮らすように泊まるリノベーションホテル【NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町】

Posted by: ひつじ
掲載日: Sep 10th, 2020.

江戸時代に塩田が開かれ、塩の町として栄えた広島県竹原市。当時の豪商たちが建てた屋敷や由緒正しきお寺などは現在も残っており、その美しい町並みは今もなお大切に守られています。そんな歴史を感じる町竹原に、3つの棟を構える「NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町」。町そのものをホテルと捉え、その土地の文化や歴史を実感できるような宿泊体験ができるんです。

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「その町に暮らすように泊まる」分散型ホテル


国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている「たけはら町並み保存地区」に位置する「NIPPONIA HOTEL(ニッポニアホテル)竹原 製塩町」は、フロント&ダイニングのHOTEI棟、宿泊用のMOSO棟・KIKKO棟の3棟から成る分散型ホテル。「その町に暮らすように泊まる」をコンセプトとし、竹原の歴史をそのまま感じてもらうため、建物の趣をできる限り残したリノベーションとなっています。初めて来たのにどこか懐かしく、まるでこの町に初めから住んでいるような不思議な感覚が味わえるんです。


HOTEI棟

ホテルのフロント・ダイニングとして使用されるHOTEI棟。もとは江戸時代に創業し、昭和50年頃まで営業していた「旧水儀本店」という料亭でした。当時はここで結婚式なども行われたそうですよ。


MOSO棟

宿泊用として使用されるMOSO棟。HOTEI棟の向かい側にあります。現在の広島銀行である「旧芸備銀行」として明治時代に建てられたのち、「旧水儀旅館」として営業していました。銀行が旅館になるなんて、誰が想像したでしょうか。


KIKKO棟

HOTEI棟・MOSO棟とは少し離れた場所に位置するKIKKO棟。明治の頃は造り酒屋、大正から昭和にかけてはビリヤード場などの娯楽施設として使用された「旧水出邸」をリノベーションし、こちらも宿泊用の棟となっています。

歴史感じるお部屋でゆったり


今回筆者が案内されたのはMOSO棟。一体どんなお部屋になっているのでしょうか。早速入ってみたいと思います。


ご覧ください。趣がありながらもどこか洗練された空気を漂わせる、素敵なお部屋が広がっています。


天井が高く、スペースも十分確保されているため、窮屈さは全く感じません。



床の間や明障子、違い棚など、書院造の特徴がうかがえます。

かつてこの地で財を成した浜旦那は、酒宴や会合の場として書院造や数寄屋造を取り入れた大きな屋敷を持つのが常だったとのこと。そういった背景を知ると、ますます当時の生活を体験しているような感覚になりますね。


大きなセミダブルベッドが2つ。ふかふかで気持ちよさそう〜。シーツや枕カバーなども最高級リネンを使用しているそうです。また、浴衣も用意されていました。ダイニングでのお食事も浴衣のまま楽しめますよ。

はい、もう結論を言ってしまいますが、体を優しく包み込むような柔らかさで、入ってからすぐ眠りにつけました。一人で寝る分には十分すぎるサイズですので、寝返りを打って落ちる心配もありません。久々に大の字で眠ることができました。


脱衣所はこんな感じ。和風スタイリッシュなデザインで広めです。


アメニティとしてCODAGE(コダージュ)のシャンプーやシャワージェルなどが用意されていました。コダージュは2018年に日本初上陸したフランス発のスキンケアブランドで、ナチュラル&オーガニックの力を取り入れ、世界の5つ星スパ・サロンで選ばれ続けている名ブランドなんですって。かゆいところに手が届きますね〜。

化粧水、乳液類は用意されていないので、自分のお気に入りを持参しましょう。


きました檜風呂!床にも木の板が敷かれており排水溝が見えないため、生活感を感じません。


浴槽も大きくて深い!思いっきり足を伸ばしてゆっくり浸かりたいですね〜。疲れが取れそう。

客室備品
サータ社製ベット バスルーム 高速インターネット回線(WiFi) 冷蔵庫 電気湯沸しポット
ヘアドライヤー 洗浄機能付きトイレ 金庫 加湿器 空気清浄機

アメニティ
タオル類  浴衣 足袋 スリッパ 歯ブラシ シャンプー コンディショナー ボディタオル
ボディソープ 石鹸 コットン 綿棒 ヘアブラシ シャワーキャップ 髭剃り

風情あるお食事処で夕食


さて、お待ちかねの夕食の時間になりました。夕食は向かいのHOTEI棟2階ダイニングでいただきます。



こちらがダイニング。部屋は全部で4部屋あり、ほかのお客さんと密にならないよう配置されています。


部屋を出た通路。味がありますね〜。歴史を感じます。


夕食はこちら。フォアグラと大根の取り合わせや冬瓜と神明鶏の椀物、そして竹原で育った峠下(たおした)牛のサーロインなど、地元の食材を使用した豪華な料理が並びます。


「峠下牛のサーロインステーキ」は、ひとくち食べた瞬間にジュワッと溢れる肉汁、噛むごとに増していく旨味が極上の味わいを生み出しています。あっという間に溶けてなくなり、贅沢なおいしさの余韻がのどを通り越した後もしばらく続いていました。


一つひとつのお料理が食べやすいサイズで作られているので、最後まで飽きずにおいしくいただけると思います。ごちそうさまでした。


夕食も済ませたところで、今夜はもうおやすみ。ふかふかの広いベッドに飛び込むと、あっという間に眠ってしまいました。

すっきり目覚めておいしい朝食


最高のベッドでしっかり熟睡でき、すっきり目覚めることができました。気持ちのいい朝を迎えられたところで、お次は待ちに待った朝食です!

とその前に。実は前日、お風呂に入る前に寝てしまいました。。。せっかくなので朝風呂に入りました。。



朝日が入って前日とはまた違った表情に見えましたよ。実際浴槽も広くて、ゆったり体を伸ばせました。給湯器が付いているのもうれしいポイント。


身支度を整え、ダイニングへ向かいます。


こちらが今回の朝食。和の素材をふんだんに使用した和食が用意されていました。いい匂いがしてきます。


素材本来のおいしさが引き立った、一つひとつが優しい味わい。お魚は身が引き締まって食べ応えがあり、南瓜の煮物やナスはシンプルな味付けの中に甘味を感じます。

卵やお豆腐は、竹原の目の前にある大崎上島で伝統的な製法で2年熟成させたお醤油(岡本醤油)をかけていただきました。丁度よい塩味がおいしさを引き立て、よりコク深い味わいに変化します。こちらも食べ切りやすいボリュームで、朝でもスムーズに完食できました。

「ただいま」と言いたくなる素敵なホテル


町並みからお部屋、そして食事まで、竹原の歴史と恵みを隅々まで堪能できた2日間でした。一度来たことがあるようなどこか懐かしさは、かつての雰囲気を上手に残し、今もなお守り続けているからこそ生まれる感情なんだと思います。「その町に暮らすように泊まる」というホテルのコンセプトを、十分に体感できたと思います。

次来たときは「ただいま」、と言いたくなる素敵なホテルでした。みなさんも竹原に訪れる際は、ぜひ「NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町」に宿泊してみてくださいね。

NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町
住所:広島県竹原市本町1-4-16
電話:0120-210-289(VMG総合窓口)
チェックイン15:00~21:00 チェックアウト12:00
http://www.nipponia-takehara.com/

[All Photos By ひつじ]

ひつじ

ひつじ
親の影響で韓国ドラマにハマり、そこから音楽、料理、ファッションへと興味の幅を広げる。おすすめは太陽の末裔。


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