
(C)Reico Watanabe
沖縄屈指のビーチリゾートホテルの「環境への取り組み」は?
「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」は、沖縄屈指のリゾート地・恩納村に位置する、海中道路で本島と瀬良垣島が繋がるユニークな地の利を活かした、島全体がまるごとリゾートになったユニークなホテル。
サンゴ礁が広がるエメラルドグリーンの美しい海に囲まれたロケーションが魅力のホテルなだけに、ホテルスタッフの環境保全に対する意識も高く、SDGsへのさまざまな取り組みにも説得力が感じられました。
「パイナップルストロー」の導入や「ペットボトル」の廃止を実現

(C)ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド
同ホテルでは、館内レストランで使用するプラスチック製のストローを、畑に廃棄されたパイナップルの葉から繊維を抽出する際に出るセルロースとトウモロコシのでんぷんなどを配合した天然素材でできた環境に優しい「パイナップルストロー」に切り替えたそう。

(C)Reico Watanabe
また、客室に備え付けの飲料水をペットボトル入りのものからアルミ缶入りのものに変更したり、バスアメニティを使い切りサイズのミニボトルからポンプボトルへと順次切り替え予定だったりと、いままさに改革が進められている最中であることが分かりました。
地産地消を目指したメニュー開発も
また、美しいサンゴを守るために恩納村が取り組む「Honey & Coral Project」と連携し、恩納村で採蜜されたはちみつを使用した「恩納はちみつシュー」や「ハニーソーダ」をホテル館内のレストランやマーケットで販売しています。「恩納はちみつシュー」をテイクアウトしてみましたが、フォークはプラスチック製ではなく木製でした。ほんのりとしたはちみつの甘さと、サクサクのシューは相性抜群!

(C)Reico Watanabe
さらに、沖縄県産のマンゴーやパイナップル、シークワーサー、スイカなどを、地元の農家から直接仕入れてホテルのパティスリーのメニュー開発を行ったり、カクテルに使用したりと、観光客を誘致するビジネスでありながらも、地産地消を目指し、自然環境保全と地域産業に貢献したいという思いも伝わってきました。
隣接するOISTの協力で推進する「瀬良垣島・クマノミ育成プロジェクト」

(C)Reico Watanabe
ちなみに同ホテルでは、瀬良垣島周辺でクマノミを育成・保全しながら持続可能な観光の仕組みを作ることを目指した「瀬良垣島・クマノミ育成プロジェクト」を推進中。

(C)Reico Watanabe
隣接する沖縄科学技術大学院大学(OIST)で海洋気候変動の研究を行うティモシー・ラバシ教授の監修のもと、OIST施設内の水槽で孵化させて飼育したクマノミの稚魚を瀬良垣島周辺のクマノミ育成区域に放流し、クマノミの育成・保全を見届ける活動も行っているのです。

(C)Reico Watanabe
海洋生物を取り巻く環境問題について理解を深めたうえで、経験豊富なインストラクターの案内でクマノミの育成地域をシュノーケリングやダイビングで探索できる「クマノミと瀬良垣島の海を学ぼう!」というプランも用意されています。
環境に優しい循環システムの構築やオリジナルウォーターボトルの販売も

(C)Reico Watanabe
そのほかにも、ホテルの庭で育てたハーブをスパの足湯に使ったり、ホテルで排出された生ごみを太陽光パネルで肥料に変換し、それを使って育てた野菜をレストランで提供したり。館内のショップでは、ホテルオリジナルのウォーターボトルやサンゴに優しい日焼け止めなど、SDGsに関連するグッズも多数販売されていました。

(C)HIROAKI SAKAI
ちなみにこちらは、ホテルのスタッフが撮影した「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」からの絶景です。
こんな景色を眺めていたら、「この美しい海を守らなければ」という気持ちになるのも納得ですよね。OISTで働く研究スタッフも、「瀬良垣の海の美しさを将来の子どもたちにも見て欲しい」との思いから、日夜クマノミの飼育や野外活動に励んでいるそうです。
ホテルに滞在しながらも部屋の照明や空調を小まめに消したり、シャワーを節約してみたり。贅沢な気分を味わいながらも、できるだけ省エネしようと思えてくるのです。身体も心もリラックスしながらSDGsについて考えさせられる、学び多き旅となりました。

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REICO WATANABE ライター
映画配給会社、新聞社、WEB編集部勤務を経て、フリーランスの編集・ライターとして活動中。国内外で活躍するクリエイターや起業家のインタビュー記事を中心に、WEB、雑誌、パンフレットなどで執筆するほか、書家として、映画タイトルや商品ロゴの筆文字デザインを手掛けている。イベントMC、ラジオ出演なども。
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