誤解を恐れずに言えば、ホステルやドミトリーに対してなんとなく不便だったり、あまりキレイではないイメージを抱いていました。学生時代の海外貧乏旅行の思い出がそのまま更新されていなかったからです。
しかしオシャレと話題の京都の「ピースホステル三条」に泊まってみたら、見事そのイメージが覆されることに。
今回は、国内外合わせて約500軒泊まり歩いた旅マニアの筆者による、ピースホステル三条を現地ルポ。
三条駅や河原町駅から歩いてそれぞれ10分ほどにある「ピースホステル三条」。周辺は風情ある京都らしい街並みが広がり、静かな雰囲気の中に佇みます。
入り口を入ってまず驚くのがロビー。グレーを基調としたデザインでどこまでもスタイリッシュ!
ロビーにはMacカウンターも。
そしてさらに衝撃的だったのがこちらの共用スペース。広々とした空間にモダンな家具や柔らかな照明が灯され、ホステルのイメージが覆されるようなオシャレな雰囲気。
筆者が宿泊した時はイラストレーターのタダユキヒロ氏の個展が開催され、アート作品が飾られていました。共用スペースは24時間利用可能で、本を読んだり、PC作業したりとそれぞれ思い思いの過ごし方ができます。
ちなみに宿泊客の9割が外国の方でさまざまな言語が飛び交っており、京都にいながら海外にいるような気分にも。
中央には大きなキッチン。食器や簡単な調理器具があり、自由に使ってよいのだそう。
テラス席もありました。ちなみにこちらで喫煙できます。
今回は女性専用ドミトリーを利用。客室は男女混合ドミトリーやファミリー用個室、シングル用・ダブル用個室などさまざま。鍵のかかるロッカーもあるのでセキュリティも万全。
ベッドには低反発のマットレスが使われていて、寝心地もよかったです。カーテンや読書灯がありプライベート感も保たれているので、思った以上に快適でした。
こちらはシャワースペース。
シンプルなシャワーブースですが頻繁に掃除がなされており、清潔感もバッチリ。女性専用のシャワブースもあるのでなにかと安心。
共用スペースでは無料の朝食ビュッフェも。数種類のパン、ゆで卵、ポテトサラダ、ドリンクなど簡単なものですが料金に含まれていると考えるとなかなかうれしいところ。
地下にはカフェ「DRIP & DROP COFFEE SUPPLY」も併設。気軽に本格的なコーヒーをいただけるので便利ですよ。
今回の宿泊費は、税金込みで1泊3,000円。ちなみに筆者はどちらかというと団体行動が苦手で、自分の時間を大切にしたいタイプなのですが、ドミトリーでもシャワーやトイレが共用でもストレスなく過ごせました。
一人旅は気楽な一方、たまに寂しさのようなものを感じる瞬間もありますが、共用スペースで各国からの旅人とお話できたりと、ひとりの寂しさを忘れさせてくれるような魅力も感じられました。
ビジネスホテルに泊まっても、結局ベッドの上でゴロゴロしがち。寝る時間まで広々した共用スペースでゆったり過ごすスタイルというのは、ひとつの新しい宿泊のカタチなのかもしれません。
京都一人旅で宿泊費をリーズナブルに抑えたい時、オシャレなホステル体験をしたい時は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか?
[All photos by Nao]