【あのスティーブジョブズの定宿も!】京都、憧れの「クラシック名旅館」3軒

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Sep 10th, 2014

日本のみならず、世界でも有名な京都の3大名旅館。歴史を重ねて続いているには、理由があります。

柊家

一歩踏み入ると、和の世界が広がる

創業は文政元年(1818)年、約200年の歴史を重ねる、木造2階建て数寄屋造りの宿。
入り口は引き戸になっており、玄関は打ち水で清められていて、季節の花が飾られています。

【憧れの名旅館】京都の夜に趣をくれる「クラシカルな名旅館」3軒
©柊家

幕末の志士、明治時代の皇族方、川端康成などの文人も常連

歴史を重ねる旧館は、多くの著名人が宿泊。
2006年にオープンした新館は、旧館と違和感がないよう職人の手により工夫が凝らされています。
ベッドの部屋が出来たのは、外国人観光客や高齢の方を考慮しているそう。

【憧れの名旅館】京都の夜に趣をくれる「クラシカルな名旅館」3軒
新館 ©柊家

京都の朝食は湯豆腐で

湯豆腐の桶は、人間国宝である桶職人の手で作られたもの。
麩屋町にある有名料亭御用達、北大路魯山人も好んだという豆腐は、ふわりとした優しい甘みが朝の目覚めを幸せなものにしてくれます。

【憧れの名旅館】京都の夜に趣をくれる「クラシカルな名旅館」3軒

柊家
住所:京都市中京区麩屋町姉小路上ル中白山町
電話:075(221)1136
料金:一人 一泊二食付(夕・朝)
旧 館  32,000円 ~ 90,000円(サービス料込・税別)
新 館  38,000円 ~ 60,000円(サービス料込・税別)

炭屋

茶室で茶の湯のもてなしがある宿

元々の家業が鍛冶屋だったことが、屋号の由来。5つの茶室があり、毎月7日と17日の夜は茶の湯のもてなしがあります。

【憧れの名旅館】京都の夜に趣をくれる「クラシカルな名旅館」3軒
©炭屋

庭園と客室は、数寄屋造りの贅。

【憧れの名旅館】京都の夜に趣をくれる「クラシカルな名旅館」3軒
©炭屋

評価の高い京懐石料理

3大旅館の中で、料理の評価が一番高い炭屋。美しい器も含め、京料理が堪能出来ます。

【憧れの名旅館】京都の夜に趣をくれる「クラシカルな名旅館」3軒
©炭屋

炭屋旅館
住所:京都市中京区麩屋町三条下ル

電話:075-221-2188
料金:一人 一泊二食付(夕・朝)
35,000円 ~ 65,000円(サービス料込・税別)

俵屋

京都贔屓のスティーブ・ジョブスが定宿していた宿

宝永年間創業、約300年の歴史と伝統を今に継承する、京都で最も古い旅館の1つです。
京都好きのスティーブ・ジョブが定宿していたのは、ベッドのある特別室”暁翠”だそう。

【憧れの名旅館】京都の夜に趣をくれる「クラシカルな名旅館」3軒
©Youtube/俵屋 京都 日本を代表する三大旅館の一つ 日本旅館

香りの高い高野槇(こうやまき)の極上風呂

高野槇は水気や湯気に強いうえ、香りも良く、お湯が冷めにくい特質を持ち、風呂の素材としては極上だそうです。
庭が眺めながらゆっくりと浸かると、日常の憂さが癒されます。風呂は、京都の職人「洗い屋」により手入れされ、常に清潔に保たれています。

日本最高峰と評価をうける理由

手入れの行き届いた庭、清潔に清められた館内、さりげなく置いてある掛け軸などの調度品は価値のある骨董品。「付かず離れず」のもてなしの絶妙な距離感。伊藤博文をはじめ、映画監督ヒッチコック、スピルバーグ、俳優リチャード・ギア、トム・クルーズなどの有名人も贔屓にしたもてなし。チェックアウトの際は、スタッフ全員が見えなくなるまで、見送ってくれるそうです。

【俵屋 京都 日本を代表する三大旅館の一つ 日本旅館】
http://youtu.be/qELO31VA8QI

【京都俵屋 2013年1月25日 (2)】

■俵屋旅館
住所:京都府京都市中京区麩屋町通姉小路上ル中白山町278 

連絡:予約 075-211-5566
宿泊料は要問い合わせ

いずれの旅館もそれぞれこだわりがあり、プライドを感じます。お値段は高いですが、朝食、夕食付きであることを考えたら、素泊まりの高級ホテルよりはお得といえます。
3大旅館とも子供には似合いません。もてなしに対応出来る余裕のある大人に成熟してから、訪れるべき宿といえるでしょう。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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