季節は春。フットワークも軽くなり、旅に出たくなりますね。大型連休のゴールデンウィークも控えています。
宿はどこに取りますか。ホテルや日本旅館も良いけれど、節約派のあなたは気軽に利用できるAirbnbを考えているかもしれませんね。現地の人から部屋を借りるAirbnbは、現地に住む気分を味わえ、コストも抑えられます。あなたがAirbnbを選ぶ時には、レビューを見て、星の数が多いホストを参考にするでしょう。でもAirbnbでは、ホスト側も宿泊するゲストのあなたを採点しているのです。
ゲストのあなたは、Airbnbを選ぶ楽しみがある
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ホテルや日本旅館のような豪華さは望めなくても、憧れの旅行先の住民のような気分を味わえるAirbnb。ウェブ上で部屋の内観を見られ、予約も出来て簡単。どの部屋を選ぼうか、このロケーションに泊まってみたいと、楽しいものです。
ホスト側もあなたを選び、採点している
さらに泊まったゲストのレビューを見て、星の数が多いホストを選ぶことでしょう。そして、泊まってみてガッカリしたら、星を減らしたレビューを書くかもしれませんね。でもAirbnbでは、ホスト側もゲストのあなたを採点しています。部屋を汚してホストをガッカリさせれば、あなたには悪いレビューや星評価が付きます。そして低い星評価やレビューばかりの人は、ホストから敬遠されAirbnbの予約が取れなくなります。そこで、Airbnbホストと運営関係者に、良いゲストとして評価されるポイントを聞いてみました。
Airbnbのゲストとして、良い評価を受けるには
あなたが旅行先での宿泊にAirbnbを使い続けるつもりなら、ホスト側から良いゲストとして評価されるに越したことはありません。人気のあるAirbnb(ホスト)は、評価の低いゲストをわざわざ選ばないのはいうまでもないことです。また以前泊まったAirbnbをリピートしたいと思っても、あなたが泊まった時の評価が低ければ、「予約済み」としてやんわりお断りされることもあるかもしれません。
では、どうしたら、あなたはゲストとして良い評価を受けることが出来るでしょうか。
チェックインアウトの時間を守る
いつでも好きな時間に行けるホテルと、Airbnbは違います。Airbnbはフロント受付が24時間待機しているのではなく、ホストあるいはホストに代わる代理人があなたの到着を待っています。
旅行者であるあなたのフライトや電車、バスなどの交通機関が遅れたら(遅れそうだったら)、ホストに連絡しましょう。ホストはあなたのために仕事の手をとめ、予定をあけて待っているのです。
また、一般住宅だからとゆっくりして、チェックアウト時間過ぎてもダラダラいないこと。あなたがいたら、次のゲストの準備が出来ません。チェックアウト後のフライトや電車、バスなどの交通機関の時間が遅い場合は、事前にホストに相談をしておきましょう。当日ギリギリになって相談すると、対応ができない場合があります。
提供された部屋の使い方
ゲストの評価を占める割合で一番大きな要素は、「部屋の使い方」です。ゲストのために部屋を掃除し、ベッドメイクをし、B&B形式であれば食事を用意し、心をこめて歓待しています。なのに、ゲストが出て行った部屋は、床にはゴミが散乱し、テーブルには食べ散らかしたあとがあり、布団や毛布は床に転がり、ゴミ箱には溢れんばかりのゴミ。しかも、飲み残しのビールやジュースのボトル、食べ残しが入ったピザの箱からは異臭が・・・このゴミの中でゲストは寝起きしていたの?と眩暈を感じます。ホストは、そんなゲストに再び部屋を貸したいとは思いません。
部屋やお風呂の使い方
「汚さないよう、綺麗に使う」が大前提。お部屋やお風呂の使い方には、あなたの人間性が出ます。あなたの親戚や友人の家だと思って使用しましょう。
●布団やカバーにシミや汚れを付けた場合 → 知らん顔をせずにホストに報告し、洗濯代(ホストに相談)をおくこと。
●バスルームが共用の場合、自分のシャワー用品を置きっぱなしにしないこと。
●シャワー使用後には、髪の毛を拾っておく。
●トイレは綺麗に使うこと。(アメリカの場合、使用後はドアを開けっぱなしにする)
備品の使い方
ゲストのために用意したタオル、食器、スリッパなど備品。ティッシュペーパー・トイレットペーパーなどのストック。「次の旅行先であったら便利そう」「素敵だから自宅で使いたい」と持っていかない(盗まない)こと。ホストには、どのゲストが持って行ったか分かっています。
●使用した食器は洗って、元に戻す。
●破損した場合は、正直にホストに報告。弁償代(ホストに相談)を置くこと。
ホストは壊されることも念頭に置いているので、それほど高価なものを置かないはずですが、壊されたままでは良い気はしません。
●持っていかない(盗まない)こと。備品はホストの私物です。
●備品は、退出時にはじめに置いてあった場所に戻す(勝手に場所を変えると、ホストは探すのが大変です)。
ゴミは片付ける
自分の出したゴミを、人に見られて恥ずかしくはないですか?
●ゴミの捨て方(分別、場所)はホストに確認。アメリカでは住宅そばにゴミ置き場があり、分別の大きなゴミ箱が設置してあります。
●ショッピングした大量の紙袋、大きな段ボール箱は、折りたたんで捨てる。
●テイクアウトしたピザやハンバーガーなど匂いの出る食品の箱や紙袋、バナナやフルーツの皮は捨てる(部屋に匂いが残る。ゴキブリが出る。)。
あなたの人間性
Airbnbは商業施設ではなく、人と人との繋がり。予約時点のメールのやり取りから、あなたの人となりはホストに伝わります。運営関係者は、ゲストの顔と雰囲気を見た時、部屋や施設を綺麗に使う人かどうか分かるそうですよ。
良いゲストとして評価を受けるのは難しくない
Airbnbのホストは、あなたを信頼して招いています。Airbnbのハウスルールはそれぞれ異なりますが、下記を心がければ、良いゲストの評価を受け、どこのAirbnbでもウェルカムでしょう。簡単なことですね。
●チェックインアウト、ハウスルールを守る。
●部屋は入った時と同じ状況に戻すのがベスト。
●布団や毛布は畳んでおく。欧米の人でも、シーツやカバーまで外してたたんで行く人がいます。
●ゴミ箱は空にして、ゴミは所定位置に捨てる。
●部屋の備品や家具は、元の位置に戻す。
●破損、汚損をした場合は正直に報告を。黙って去った場合は、後々損害請求を受けることも。
●簡単なお礼のメモを残す(滞在出来て楽しかった、この部屋のおかげで観光を思う存分楽しめたなど)。ホストは嬉しいものです。
●ホストに対して、誠実でフレンドリーな態度を。
基本的には、ホストはゲストに低いレビューをつけたくないもの。時間を守る、部屋を綺麗に使うなどホストに対して誠実であれば問題ありません。5つ星ゲストの評価を受ければ、人気のAirbnbホストもあなたの予約を優先してくれます。
そんなことは面倒臭い、だったらホテルに宿を取るわと思ったあなた。基本的にはホテルでも同じこと。Airbnbを含め宿泊施設は、2度と泊まって欲しくないゲストのブラックリストを持っています。迷惑ゲストとして、リストアップされないようにしてくださいね。
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