まるでおとぎの国のようなオーベルジュ
JR「上総一ノ宮」駅からタクシーに乗ること5分弱。住宅街に突如現れる花で彩られたキュートな馬のオブジェ。ここが「EN 燕 the garden」の入り口です。タクシーを降り、オブジェわきの小道を歩いていくと・・・
右手にレストランと宿泊棟、左手には花が飾られた椅子とテーブルが見えてきます。
ガーデンには木の枝を使ったブランコも! どこからか羽の生えた妖精が飛び出してきてもおかしくない雰囲気ですよね。
木々に飾られた扉やランプもいちいちオシャレです。写真にはうつっていませんが、ガーデンの奥にはカラフルな壺もいくつか置かれています。
食べ応え十分で美味しい! 薬膳ランチを堪能
さっそくレストランに入り、薬膳ランチをいただくことにしました。
レストランの中からもガーデンの緑を眺めることができ、リラックスできます。調度品やクッション、小物はモダン中華で統一されていて素敵です。
毎週月曜日は「麺のみのスペシャルランチ(1,204円・税抜)」ということで「千葉県産のハーブ鶏の6種類の漢方湯麺」と「冷やし担々麺」をオーダー。ランチメニューにはザーサイと小鉢がセットになっています。
小鉢は中華風の冷奴で、刻みネギやピータンがのっていてピリ辛。自家製のザーサイも程よい塩加減で美味しいです。どちらも青島ビールとの相性バツグン! ビールが進みます。
「千葉県産のハーブ鶏の6種類の漢方湯麺」。これまで薬膳料理は味が薄いイメージがありましたが、そのイメージが覆されました。鶏の出汁が効いたまろやかな味のスープがたまりません。鶏肉もたっぷりのっていて、お腹いっぱいになります。
「冷やし担々麺」は程よい辛さで、暑い時期にぴったりな味。トッピングの野菜もシャキシャキしていて新鮮です。シェフ曰く「麺の上にのっているレモンを絞って食べると、よりさっぱりとした味を堪能できる」とのこと。
ランチを食べていると、いつの間にか汗がじんわり。早くも薬膳効果で新陳代謝が上がってきたのでしょうか。
ペナン島のジョージタウンをイメージ、居心地の良いお部屋
「EN 燕 the garden」には宿泊できるお部屋が全3室あります。どのお部屋もペナン島のジョージタウンをイメージしてつくったのだそう。ポーチからして海外のリゾート感がありますよね。
お部屋の中は明るく、開放的。居心地が良く、自宅のようにくつろげます。wi-fiもサクサクで快適でした。
お部屋の奥にあるユニットバスからは、裏庭も見えますよ。
また、お部屋には漢方のバスブーケが2袋用意されていて、お風呂に入れて体を癒すことができます。
薬膳中華を堪能した後、漢方風呂に浸かると、体の内側と外側の両方から健康になっていく感じがしました。お肌もサラサラになりますので、時間があれば夜と朝の2回、漢方風呂に浸かりたいですね。写真で見るよりもお風呂は広く、足を伸ばして浸かることができます。
お部屋にはスウェットとガウンが用意されているので、パジャマを持っていく必要はありません。もちろん、ボディーソープ、シャンプー、リンス、歯ブラシもありますよ。
千葉産の新鮮な食材がふんだんに使われた、薬膳中華ディナー
お部屋のシャワーで汗を流し、数時間休んだ後、薬膳中華のディナーコース(5,900円・税抜)を味わいに、レストランへ。
前菜は、千葉県産のクラゲのXO醤和え、北総豚のチャーシュー(金木犀の香りのジャム添え)、千葉県産のカツオの10年紹興酒漬け(ネギと生姜合え)、千葉県産のハーブ鶏(マーラーピーナッツソースがけ)、千葉県産の野菜を使ったチャイニーズピクルスの5種類。どの料理も繊細な味わいで、美味でした。
続いて、美薬膳スープが登場。烏骨鶏やサメの唇など10数種類の薬膳が入っています。クセがなく、少しトロトロしていて、テールスープのような濃厚な味わいでした。
空芯菜とマコモダケの炒め物。目の前でレモンをピューレして香りづけしてもらい、お皿に散らした紅花と一緒にいただきます。シャキっとした食感で、食べやすく、塩加減もちょうど良かったです。筆者はこのシンプルな料理がとても気に入りました。
アジの春巻きと北総豚のシュウマイ。春巻きはアジの脂がジュッと口内に広がり、一度食べ始めると止まりません。何もつけずにそのまま食べることができます。シュウマイは黒酢のジュレにのせ、黒酢を液状にしてからいただきます。中に入った海老のプリプリ食感、豚肉の旨味、黒酢の甘酸っぱさが見事に溶け合い、 忘れられない美味しさです。
千葉県産の伊勢海老のソテー。身が締まった伊勢海老は噛みしめるたびに旨味が溢れ出し、ブナピー、アスパラとの相性も最高です。
ここで口休めとなる紹興酒のグラニータが運ばれてきました。シュワ〜っとした爽やかな冷たさで、紹興酒の香りがシュッと鼻から抜けていきます。アルコールはほとんど飛んでいるので、アルコールが苦手な人でも食べることができると思います。とても上品な味のグラニータです。
大豆と中国味噌で煮込んだ豚ほほ肉。ホロホロの豚肉と濃厚なソースが絡み合い、カボチャを練りこんだ中華蒸しパンと一緒に食べると、甘じょっぱくて、やみつきになります。
レタスチャーハンはレタスの食感がシャキシャキとしていて、歯ごたえが良く、お腹いっぱいでも食べれてしまいます。
デザートは塩杏仁豆腐とココナッツ餅。塩杏仁豆腐は甘さ控えめでさっぱりとしています。ココナッツ餅も「すごく甘いのでは?」と思いながら口に入れましたが、程よい甘さで、ココナッツの食感と風味が後を引きます。結構、量がありましたが「甘いものは別腹」ということで、美味しくいただきました。
幻想的な夜のガーデン
大満足のディナーを味わった後は、ライトアップされた幻想的な雰囲気のガーデンを散歩。頬を撫でる夜風が心地よかったです。お風呂上がりにガーデンを歩いて、クールダウンするのもいいかもしれませんね。
千葉・一宮町を訪れた際は、ぜひ「EN 燕 the garden」で、ランチやディナーを味わってみてくださいね。友達とはもちろんのこと、彼氏や家族と一緒に訪れても、リラックスできるオーベルジュです。体の内側から元気になり、パワーアップできますよ。
住所:千葉県長生郡一宮町一宮350-78
電話番号:0475-47-3883
※ご予約受付時間 10:30~17:00
※JR上総一ノ宮駅からタクシー利用で5分
営業時間:
ランチ 11:00~14:00(LO 13:00)
ディナー 18:00~22:00(LO 20:00)
※夏休み・祝日なども営業しておりますが、お問い合わせください
HP:http://en-thegarden.xyz/
[All photos by あやみ]