20~40代女性が、旅行の宿に求めるものってなに?第3位は温泉、では第1位は?

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Sep 14th, 2019

夏の旅行シーズンは終わりましたが、9月、10月、11月には連休があり、秋風に旅心が誘われますね。気温も快適で動きやすく、フットワークも軽くなります。さて、旅行を考えた時、あなたが行きたい宿はどんな宿ですか。あなたが宿に求める優先順位は何でしょうか。今回は、20〜40代の女性が宿に求めるものについて、世の中の「声」が聞こえるメディア「KIKIMIMI」が調査。彼女たちが求めるものは、あなたと同じでしょうか。

20〜40代の女性100人に聞きました。「あなたが旅行の宿に求める優先順位は何ですか」

世の中の「声」が聞こえるメディア「KIKIMIMI」では、20〜40代の女性100人に「あなたが旅行の宿に求める優先順位は何ですか」を聞きました。優先順位のため、複数回答となっています。

第7位 サービス

チェックアウト時間が11時くらいであること。朝食後コーヒーを飲むなどして、少しゆっくりしてからホテルをチェックアウトしたい。(30歳・会社員・福島県)
● 価格の安さ。(22歳・その他・岡山県)
ワクワクすること。旅行に来たからには、非日常感と多少の贅沢さ、癒しがほしい。(37歳・会社員・栃木県)

第7位は、「サービス」でした。「ゆっくりチェックアウトしたい」という希望は多いようです。大抵の宿は10-11時頃だと思いますが、12時チェックアウトというレイト・チェックアウトプランのある宿もありますね。ただし、宿も次の宿泊客を入れる準備(清掃)があるので、繁忙期は少ないかもしれませんね。

素敵なウェルカムスイーツが出たり、センスの良いアメニティーなど宿側のさりげない気遣いで、ワクワクすることが多々有ります。

第6位 立地

駅から近いこと。旅行の荷物を持って歩くのは、予想以上に体力を消耗する。(32歳・会社員・愛知県)
● 思う存分遊びたいので、出来るだけ交通の便がいい駅チカ。(21歳・学生・大阪府)
● 観光地のアクセスが重要。(28歳・会社員・東京都)
観光地や繁華街など自分が行きたい場所から近いこと。移動に時間を費やしたくないから。(38歳・会社員・京都府)
● 非現実的な空間を求めていくので、落ち着く雰囲気、静かさを選ぶ。(26歳・会社員・群馬県)

第6位は、「立地」でした。観光やビジネス旅行であれば、やはり立地は大事ですね。旅行の思い出は「重いカバンを抱えて移動したこと」になっては困ります。行きたい観光地にもアクセスが良いことが重要。

その一方で、「旅行の目的はリラックス」と、静けさを求め、山奥などの温泉を好む回答者もいました。

第5位 接客

楽しい旅行に来ている中で、接客が悪いととても気分が悪くなる。(26歳・会社員・新潟県)
● 値段の中には、接客も含まれていると思うから。(26歳・会社員・岡山県)
● 接客 宿の方との会話も楽しみたいため。(24歳・会社員・東京都)
接客は印象に残りやすいので 口コミは気になる。(37歳・無職・神奈川県)

第5位は、「接客」でした。接客業の代表である宿に、接客を求める順位が低いことには驚きました。ロボットが働く「変なホテル」に人気があるのは、ムラや感情の波がある人間の接客に、期待しない宿泊客が増えてきているのかもしれませんね。

接客を優先順位に上げた回答者は、「接客が悪いと、楽しい気分が台無し」、「事前に口コミを調べる」などと回答しています。従業員は短時間のバイトやパートの方も多いと思いますが、宿泊客には誰もが宿側の人間です。宿の顔の一人ということに誇りを持って働いてもらいたいですね。現に「良い接客を受けると、また行きたくなる」という回答者もいました。

第4位 設備

電源の数、Wi-Fi、バスタブがあること。(30歳・会社員・東京都)
● ゆっくり過ごせる客室の広さ。部屋で済ませたい場合もあるので、風呂やトイレが部屋に付いているか。(33歳・会社員・群馬県)
落ち着いた雰囲気で、静かな環境の中、ゆっくりと過ごせる宿。(49歳・会社員・石川県)
● 宿は静かに寛げる雰囲気が好きなので、部屋数が少ない旅館を選ぶ。人里から少し離れてるとなお良し! (33歳・会社員・福島県)
● できれば館内全面禁煙かすかなタバコ臭でも気分が悪くなるため。(29歳・その他・山口県)

第4位は、「設備」でした。「電源の数、Wi-Fi」などのデジタルを求める回答者もいれば、人里離れた静かな宿を求める回答者もいました。館内全面禁煙を求めるノンスモーカーの回答者もいれば、喫煙場所を求めるスモーカーの回答者もいました。

宿での真っ白なパリッとしたシーツ、お土産にしたい可愛いアメニティ、片付いた広いお部屋(自宅と異なる?)は、やっぱり嬉しいものです。

第3位 風呂・温泉

● 温泉が目的で行き先を決めるので、温泉。(24歳・公務員・埼玉県)
普段入ることのできない珍しい温泉があると、ワクワクする。(28歳・パート/アルバイト・大阪府)
天然温泉で、できればほぼ24時間入浴可能。沸かし湯と天然温泉では肌心地が違う。(46歳・会社員・愛知県)
● 温泉には、なるべく最新式のドライヤーが設置してあると嬉しい。(49歳・会社員・宮城県)

第3位は、「温泉」でした。「温泉が旅の目的」、「珍しい温泉」、「天然温泉」など、女性は温泉が好きですね。自宅で浸かる狭いお風呂とは違う、広々した温泉はくつろげます。露天風呂があったら、最高ですね。

形態としては、「大浴場で入りたい」というオープン派と、「部屋付きの温泉が良い」というプライベート派に分かれるようです。

第2位 食事

● その土地の物、お刺身やお肉、郷土料理など。(33歳・自営業・長野県)
できるだけ地元食材を使ったり、郷土料理を出して欲しい。(49歳・会社員・神奈川県)
● 何よりも食事が美味しいこと。ご当地グルメを堪能するのが、旅行の醍醐味。(41歳・会社員・山口県)
食事は量は多すぎず、その土地でとれた新鮮な食材を使ったものが食べたい。(45歳・無職・愛知県)

第2位は、「食事」でした。圧倒的に多い意見は、「地元食材」、「郷土料理」、「ご当地グルメ」。食を含めて、その土地のことを知りたいことが旅ですから、地元の人が食べている美味に興味を惹かれます。山中なのにマグロのお刺身など土地とアンマッチなもの、冷めた天ぷらや冷凍食品や加工食品のアレンジも旅先で食べたくないものに挙げられますね。地元の人にとって当たり前の郷土料理が、旅行者には羨ましく、価値が高いものです。やたらと品数が多いより、地元食材や郷土料理が数品並んでいる方が嬉しいかもしれません。食べきれないほどのご馳走は、残すに忍びないこともあります。

● 朝食がビュッフェであること。非日常感があるから。(38歳・会社員・千葉県)
● 朝ごはんが充実しているか。基本的に日中遊んで夜宿に着き、朝も早く出るので、朝ごはんを楽しみにしている。(22歳・パート/アルバイト・大阪府)
朝食はバイキングなど、いろんな種類のものをたくさん食べられたら嬉しい。その日のエネルギーにもなるし、朝からテンションが上がる。(48歳・会社員・鹿児島県)

朝食はバイキング形式の宿が増えていますが、宿泊客のニーズが高まっているためです。「朝食がビュッフェだと、非日常感があるから」、「朝食はバイキングなど、いろんな種類のものをたくさん食べられたら嬉しい」、「朝ごはんが楽しみ」という回答者が多くいました。旅先でのゆっくりいただく朝食は、旅先で目覚めた時の楽しみです。

第1位 清潔さ

前の人が使った痕跡があるのは、とても不愉快。(47歳・パート/アルバイト・山梨県)
髪の毛やゴミが落ちている、布団に汚れがあると、安心して睡眠をとることができない。(26歳・会社員・大阪府)
水回りの掃除が行き届いていない宿がたまに見られるので(特に温泉旅館の客室内ユニットバス)、水回りが清潔な宿であって欲しい。(49歳・会社員・神奈川県)
● 以前安い宿に泊まったら、排水溝は詰まっているし、部屋にムカデは出てくるし、埃っぽいし最悪だった。(21歳・学生・高知県)
● 清潔さが大事。多少古くてもキレイであればいい。(42歳・パート/アルバイト・石川県)
● 温泉旅館だったのに、露天風呂の底がヌメッと苔が生えていたことがあって気持ち悪かった。(27歳・会社員・鹿児島県)
きちんと施設が清掃されていなければ、食事もお風呂も全て台無し。(41歳・パート/アルバイト・福岡県)

圧倒的な第1位は、「清潔さ」でした。食事でも温泉でもなく、清潔さ。「きちんと施設が清掃されていなければ、食事もお風呂も全て台無し。」という回答がすべてを物語りますね。清潔さを感じない宿では、食事も喉を通らなければ、温泉に入るのも気味が悪いものです。この宿では何もかも汚いのではないかと不信感でいっぱいになっては、旅は台無し。例え、施設が古くても、常に清掃をしている印象を受ければ、古さはさほど苦に感じないものです。

さて、あなたが旅行の宿に求めるものと、回答者が答えた求めるものは、差があったでしょうか。あなたの次の旅行では、何を宿に期待しますか?

[All Photos by Shutterstock.com]

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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