楽しいこと、苦しいこと、いろんなことが起こる人生。そのすべてを乗り越えてきたからこそ、はじめて理解できることもありますよね。
「あの時はとても辛かったけど、あの経験があったからこそ今の自分がある」「あの時、あの人が言っていることが理解できなかったけど、今ならわかる」そう感じることが誰にもあるのではないでしょうか。
「過去の自分に、アドバイスできるとしたら こんな言葉を贈りたい」
たくさんの人がそう願っていることを集めてみました。
両親を大切に
「孝行のしたい時分に親はなし」という言葉がありますが、たくさんの人が過去の自分に伝えたいと願うことが「もっと両親を大切にしてあげて」だと言います。
あたりまえの存在である大切な人は、いつまでもあなたのそばにいることはできません。
いつか伝えよう、いつかしてあげようと先延ばしにばかりしていては、「いつか」の機会を永遠に逃してしまうかもしれません。
「物」よりも「経験」を手に入れよう
経験で得た幸福は長続きするけれども、物を買うことによって得た幸せはあまり長続きしないと言われています。
「あれも欲しい、これも欲しい、もっといいものが欲しいと、つい思ってしまうのが人間。でも時に、物は一瞬にしてなくなってしまう。それは人も同じ。一夜にして家も大切な人も、何もかもが無くなってしまうこともあるの。
でも、目の前から消えてしまっても、楽しい思い出はいつまでも心の中で生き続け、辛い時心の支えになってくれる。そして、培った経験や知識こそが、新たな道を切り開いてくれる。
だから大切な人と少しでも多くの楽しい時間を紡いで。だから、一生懸命学んで、経験して。それはあなたが生きている限り、決してあなたの中から無くならないものだから。」
これは筆者がかつて、旧ユーゴスラビア内戦で家族や家など、文字通りすべてを一度失ったある女性からもらった言葉です。未来の自分のためにも、物をばかりではなく、良い思い出や経験を増やしてあげたいですね。
「今」を楽しんで
「気が付けば、もうこんな歳・・・」あっという間の人生。人は歳をとるごとに時間の流れを早く感じるといいます。
いつも昨日のこと、明日のことばかり考えていて、今を生きる、今を楽しむことを忘れていませんか。私たちに変えられるのは過去でも未来でもなく、今この瞬間だけ。この瞬間に集中し、今を精一杯生きることは、より良い未来につながるはずです。
意地っ張りな心を手放そう
つまらない意地を張って大切な人と傷つけあったり、見栄やプライドで自分を苦しめていませんか?
「なんであんなことにつまらない意地を張っていたんだろう?」「なんであんなものに意固地になってこだわっていたんだろう」
どんなに意地を張っていても、時が経てばそう思うことがほとんど。意地やプライドを手放して、素直な気持ちを他人に、そして自分に伝えてみませんか?
人の話に耳を傾けよう
「人の話を聞きなさい!」
子供の頃、よく両親や先生がこう口にしているのを耳にしませんでしたか?
なんでもかんでも鵜呑みにするのは良くありませんが、自分の考えだけにしがみつかず、一度立ち止まって周りの人の意見に耳を傾けることも大切なこと。
今すぐに理解できなくても、時が経てばやがてわかることもたくさんあるのですから。
なんとかなる
「あの頃は毎日のように悶々と悩んでいたけれど、勇気を出して一歩踏み出してみたら、駆けるように物事がどんどん進捗した」「右往左往したこともあったけれど、なんとかなった!」こんな経験はありませんか?
人はやりたい事をやって失敗してしまった後悔よりも、やりたい事をやらなかった時の後悔の方が大きいと言います。人間、生きてさえいればなんとかなるもの。さあ、勇気を出してはじめの一歩を。
君は今、幸せなんだよ
「昔は良かったなぁ・・・」ついそう口にしてしまうことはありませんか? そう思うあなたがいる「今」も、数年後のあなたが「あの頃は楽しかった」と思い起こしているかもしれませんよ。
他にもまだまだ、たくさんの意見があると思います。
あなたが今、過去の自分に伝えたいと思っていること。それを今行動に移さなければ、きっとまた未来のあなたが「伝えることができれば・・・」と思うことになるでしょう。
あなたなら、何を伝えますか?
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