【女性の願いが叶うとされる神社がある「赤城山」】古くからの信仰や三姫物語、見どころ4選をご紹介!

Posted by: あやみ

掲載日: Aug 7th, 2024

東京から約2時間。日本百名山のひとつ「赤城山(あかぎやま)」は、古くから山岳信仰の対象になっています。関東平野を一望できるハイキングコースのほか、氷上のワカサギ釣り、大沼湖畔に建つ「赤城神社」など、一度は訪れたいスポットも盛りだくさんです。今回は、そんな赤城山にフォーカス。古くからの信仰や伝わる三姫物語、おすすめのスポットをご紹介します。

赤城山 トップ画像

“浄土”と“地獄“が存在するとされる「赤城山」

赤城山 橋

「赤城山」は、標高1,828mの黒檜山(くろびさん)を主峰とした、駒ケ岳、地蔵岳、荒山、鍋割山などからなる複成火山です。日本百名山、関東百名山、上毛三山にも挙げられます。

赤城山は古くから山岳信仰の対象として崇められてきました。中世以降は、このような山には「浄土」と「地獄」が存在し、山で修行する者は擬似的な「死」と「再生」をするといわれているそうです。

赤城山も例外ではなく、このような思想のもと、山麓に住む人々は死者の魂を慰めるために山に登る習慣があったとか。

そのため、赤城山の登山ルートに組み込まれた、10カ所の山岳信仰スポット「赤城山の地獄めぐり」も!

また、赤城山頂にはカルデラ湖である「大沼」があり、珍しい高山植物を見ることができます。

赤城山に伝わる「三姫伝説」とは?

赤城山 三姫伝説

そんな神秘的な存在の赤城山に伝わるのが「三姫伝説」です。あらすじは以下になります。

その昔、履中(りちゅう)天皇の御代(みよ)である高野辺大将家成という公家がいました。あるとき、無実の罪を着せられ、山里に送られてしまいます。そこで何年か過ごすうちに、大将と奥方の間に、若君1人、姫君3人が誕生。

やがて成人した息子は遠く離れた都へ向かい、奥方は亡くなってしまいます。その後、家成は後妻を迎え、新しい妻との間にもひとりの娘を授かるのです。そして、大将は罪を許され都へ帰還。3人の娘たちに婿を選び知らせます。

ところが、これに嫉妬した継母は、実弟の更科次郎兼光をそそのかし、先妻の娘3人の殺害を企てるのです。

兼光はまず、姉姫である淵名姫を利根川の倍屋ヶ淵に沈めて殺害。次女の赤城姫も追われたものの、赤城山に逃げ込み迷っていたところを赤城の沼の龍神に助けられ、龍神を継いで、赤城大明神に!

末の伊香保姫は、伊香保太夫の居城に護られ、なんとか生きながらえました。

この後の展開について詳しくは、こちらをご覧ください。

一度は訪れたい! 「赤城山」の見どころ4選

ここからは赤城山の見どころ4選をご紹介します。ワカサギ釣りから女性の願いが叶うといわれる神社、雲海の絶景まで魅力的なスポットが目白押しです。

アカギブルーに輝く「大沼」

赤城山 大沼

標高約1,350mに位置する「大沼」は、原生林に囲まれた約80万平方メートルのカルデラ湖。湖畔には1周約1時間の整備された遊歩道があり、夏はボートやキャンプ、秋はワカサギ釣り、冬には氷上ワカサギ釣りを楽しめます。また、関東近郊で希少なアイスバブルを観察することも可能です。

女性の願いが必ず叶うとされている「赤城神社」

赤城山 赤城神社

実は赤城山には、2つの赤城神社があります。大沼湖畔の赤城神社と、三夜沢の赤城神社です。大沼湖畔に建つ朱塗りが美しい赤城神社は、群馬県屈指のパワースポット! 赤城山と湖の神様「赤城大明神」になったとされる女神に、女性が願い事をすると必ず叶うといわれています。ぜひ参拝したいですね。

湿生植物と高山植物の宝庫「覚満淵(かくまんぶち)」

赤城山 覚満淵

撮影スポットとしても人気な「覚満淵」は、赤城公園ビジターセンターの道の向いからすぐの場所にあります。晴天の覚満淵も素晴らしい景色を望めますが、霧に包まれると景色が一変。一気に幻想的な雰囲気に。中央部には霧に映えるシンボルツリーも! 夏は下界より気温が約10度低く、過ごしやすいのもポイントです。目の前に広がる景色に見とれて、気づけば何十分も過ぎてしまいそうですね。

雲海が広がる絶景スポット「鳥居峠」

赤城山 覚満淵 雲海

標高1,390mの「鳥居峠」は、6月~11月は雲海、冬は日の出、5月上旬はアカヤシオのスポットとして知られています。また1年を通して覚満淵や大沼を見下ろせる絶景スポット。タイミングが良ければ、雲海のほか、東京スカイツリーや筑波山などを見ることもできますよ。なお、雲海が発生しやすいのは、雨の後や放射冷却で冷え込んだ早朝です。

覚満淵 鳥居峠

赤城山は、気軽に楽しめるハイキングコースから本格的な登山ができるコースまで多彩。自身の体調や登山経験などに合わせてコースを選択できます。代表的なコースの詳細はこちらをご覧ください。

赤城山
住所:群馬県前橋市富士見町赤城山
電話:027-287-8402(県立赤城公園ビジターセンター)
交通アクセス:JR「前橋駅」北口バスターミナル6番乗り場から関越交通バスで「赤城山ビジターセンター」バス停まで約70分
公式サイト:https://www.akagi-trip.com/

[参考]
前橋まるごとガイド|公益財団法人 前橋観光コンベンション協会
Akagi Trip|公益財団法人 前橋観光コンベンション協会

[All photos by Shutterstock.com]

 


 

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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