(C) ホテルニューグランド
忙しい毎日を送っていると、無性に懐かしさを感じる場所に行きたくなることがあります。そんなとき、レトロなホテルに泊まりに行くのもひとつの手。懐かしさを感じる場所に行くと、心の底からホッとできるものです。
今回は、週末旅行にも最適な、古き良き時代を体感できるレトロなホテルを5つご紹介!
明治11年創業! 今上天皇も召し上がったビーフカレーが人気の『富士屋ホテル』
箱根・宮ノ下にある『富士屋ホテル』は明治11年創業の日本で初めての本格的なリゾートホテル。ヘレンケラーやチャーリー・チャップリンなど、多くの著名人に愛されたホテルとしても有名です。宮ノ下大火や関東大震災など幾多の災害にも見舞われながらも、いまでも美しい佇まいを保っています。
富士屋ホテルには、「本館」「西洋館」「花御殿」「フォレスト館」という4つの建物があり、それぞれ異なる趣です。上の画像は、「花御殿」の客室。明治初期の華やかさを感じる内装になっていて、客室に足を一歩踏み入れると、まるでタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。
『バーヴィクトリア』には、「花御殿」の43部屋の花をイメージした43種類のカクテルも! どれを飲もうか迷ってしまうほど鮮やかで美しいですね。このホテルの歴史を感じながら、ゆっくりと味わいたいカクテルだと言えます。
メインダイニングルーム「ザ・フジヤ」では、今上天皇もお召し上がりになられたビーフカレーを味わうこともできますよ。ぜひこちらに宿泊したら、食べてみたいですね。
[富士屋ホテル]
東京駅のシンボルのひとつ! レトロ感満載な『東京ステーションホテル』
東京ステーションホテルの存在は知っているけど、中に入ったことがない人も、意外と多いのではないでしょうか。じつはこのホテルは、約100年の歴史があり、大正時代の息吹を感じます。内田百閒や川端康成、松本清張などの作家も宿泊し、執筆したと言われていて、赤煉瓦の駅舎やかつての文豪が愛した客室は国の重要文化財となっています。
(C) 東京ステーションホテル
こちらはクラシックな客室。天井が高く、レトロでくつろげそうな空間ですね。このほかにも、メゾネットタイプの客室や南北の丸屋根ドームに沿ってレイアウトされたユニークな客室もあり、好みに合わせて客室を選ぶことができます。
また、東京ステーションホテルに宿泊したら、行きたいのが「バー カメリア」。1951年から多くの人々に愛され続けているバーです。バックバーの上のロゴ“STATION HOTEL”は、1951年のオープン時から飾られているそう。こんなバーでお酒を飲めば、時間だけではなく、時代まで忘れて大正時代にタイムスリップしてしまうかもしれませんね。
ここが東京ということをスッカリ忘れてしまう魅惑の『山の上ホテル』
(C) facebook/山の上ホテル
御茶ノ水駅から約徒歩4分の場所にある山の上ホテル。都心にありながらも、静かで落ち着いた佇まいの小さなクラシックホテルです。こちらのホテルは、1954年の創業当時から、文化人などに愛され続けています。客室はクラシックで温かみがあり、都会の喧騒を忘れて、ノスタルジーに浸ることができそうですね。
(C) facebook/山の上ホテル
ホテルの至るところにノスタルジーを感じます。
(C) facebook/山の上ホテル
こちらは本館地階にある「葡萄酒ぐら モンカーブ」。ステンドグラスがレトロで、どこか懐かしい雰囲気。こちらでは、世界中から厳選されたワインが飲めます。このホテルに宿泊すると、ただ癒されるだけではなく、クリエイティビティが刺激されそうですね。
[山の上ホテル]
あのアインシュタインも宿泊!時の旅人になれる『日光金谷ホテル』
(C) 日光金谷ホテル
1873年、東照宮の楽師をしていた金谷善一郎が自宅の一部を外国人の方の宿泊施設とした「金谷カッテージ・イン」を開業したのが、「金谷ホテル」の始まりです。開業から現在まで増改築を繰り返してきましたが、各館は登録有形文化財に指定されています。このホテルには、かつてリンドバークやヘレンケラー、アインシュタイン、池波正太郎たちが泊まりました。
(C) 日光金谷ホテル
本館の回転扉から重厚でレトロ。この扉から館内に入れば、もうあなた時の旅人に・・・。このほかにも、こちらのホテルには、東照宮をイメージさせる「想像の象」や「彫刻コレクション」など、歴史を感じるアートがいっぱい。
(C) 日光金谷ホテル
こちらはスタンダードAの客室。広くて、居心地がとっても良さそう。こんなお部屋に滞在したら、現代から100年以上前にタイムワープして、ストレスから100パーセント開放されるかも!?一度は宿泊してみたいホテルですね。
[日光金谷ホテル]
元は外国人専用のホテルだった横浜の『ホテルニューグランド』
(C) ホテルニューグランド
山下公園が目の前の最高のロケーションにあるホテルニューグランドは、かつては外国人専用のホテルでした。そのため、外観も内装も重厚でクラシック。ホテルの中に一歩足を踏み入れると、タイムスリップして、古き良き時代の海外のホテルを訪れた気分になります。
(C) ホテルニューグランド
本館は、1927年の開業時と変わらぬ佇まいで、本館の大階段はニューグランドのシンボル的存在となっています。
(C) ホテルニューグランド
こちらは本館のロビー。“本当に日本にあるホテル?”と疑ってしまうほどの空間ですよね。
(C) ホテルニューグランド
こちらは、タワー高層階ツインの客室。窓の外には、桜木町の絶景を望めます。横浜に出かけるついでに、こちらのホテルに宿泊して、プチタイムトラベル気分を味わってみるのもいいかもしれませんね。館内を散策するのも、とっても楽しそうです。