いろんな場面で軽く会釈
日本人にとってのお辞儀は挨拶の習慣であり、なにげなくいろんなパターンを使い分けていますよね。目上の人や人前で深くお辞儀する以外にも、ビジネスシーンでのお礼や、初対面の人や久しぶりに会った友人との挨拶、友達同士で何か受け取ったときや目があったときに会釈したり、お店でお釣りを受け取るときに軽く会釈するなど、さまざまなシーンによってお辞儀を使い分けるのは、日本人ならでは。無意識のうちに頭を軽く下げて会釈するというのは、かなりの確率で習慣づいているはずです。
何かと小さく拍手
日本人ではなくても相手を称賛するときに拍手をするのは一般的ですが、日本人(特に女性)の特徴として、ちょっとしたことでも胸元で音が鳴らない程度の謙虚な拍手をしがちです。例えば、おいしそうな料理が運ばれてきたとき、重たいものをちょっと移動したとき、取り組んでいたことがなにか一つ終わったとき、友達と相談しながら特別なアイデアが思いついたときなどなど。遠慮がちな拍手で喜びを表現しています。
横断歩道で車が譲ってくれたら小走り
信号のない横断歩道を渡ろうとしたときに車が一時停止して道を譲ってくれたら、小走りしたり軽く手を挙げて道を渡ることはありませんか? 海外にいると、自分は小走りで渡っても他の歩行者はゆっくり歩いているなんてことも。歩行者優先だから慌てる必要はないと分かっていても、運転手に気を使ってしまう、日本人らしい行動かもしれません。
食べる前に小声で「いただきます」
「いただきます」や「ごちそうさま」は、食事をするときのマナーとして日本人に根付いている習慣のひとつ。特に食事を始めるときの「いただきます」がないと、食べるタイミングが狂うというか、いつ食べ始めていいか周りをきょろきょろ。ヨーロッパやアジア各国では「良い食事を」という意味合いの言葉もありますが、英語圏だと何も言わず会話をしながらそのまま食べるのが当たり前だったりします。周りが何も言わずに食べ始めるとなにか物足りなくて、小声で「いただきます」と言ってしまったりすることも。作ってくれた人や食に対して感謝の気持ちは、無意識のうちに根づいている感覚かもしれません。
電車やバスでのスマホはメッセージのみ
日本の都市部などでは特に、電車やバスの中で携帯電話で話すのはマナー違反として定着しています。友人同士などで会話するときも声のボリュームに気をつけながら、周りの迷惑にならないよう気をつけたりします。海外では電車やバスの中で携帯で話すことは珍しくなく、周りの人もそこまで気にしていない様子。スマホマナーは各国で違いがあるようです。
駅で乗車順の列を探す
新幹線はもちろん地下鉄やバスでも乗車するときは、混雑時は特に列を作って乗車するのが暗黙の了解となっていますが、海外では地下鉄やバス乗車時に列を作ることはあまりありません。自分より遅く来た人がスッと乗り込むなんてこともよくあること。混雑具合の違いもありますが、乗車の順番をそこまで気にしていないのかもしれません。座席に率先して座るというのも少ない印象です。
小雨でも傘をさす
天気のことになにかと敏感な日本人。欧米では乾燥していることもあり、小雨くらいだと傘をささない人も多いですが、日本人はバッグに折り畳み傘を準備している人も少なくありません。湿気の多い日本では雨で濡れると面倒だし、雨のあとは匂いも気になるし。清潔で慎重な日本人ならではの行動かもしれません。
すぐにノーと言いづらい
「ノーと言えない日本人」という言葉が先行し、海外でもよく知られている日本人の特徴的な性格ひとつ。長年海外に住んでいて意識していても、最初からはっきり「できない」ということに抵抗を覚えてしまがちなことに気づきます。ノーという前にちゃんと考えたいとか、直接ノーというより断るときはやんわりと、などマナー的な意味もあるようです。
日本人っぽい行動や考え方、いくつ当てはまりましたか?
どれも他人への気遣いや感謝、慎重な考え方をする日本人らしさからくる振る舞いばかり。ふとした瞬間に感じる日本人としてのアイデンティティを楽しみながら、海外生活や旅行を楽しみたいものです。
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