1年中桜に包まれる櫻木神社

千葉県「野田市駅」から歩くこと約10分、のどかな住宅街の中に鎮座する「櫻木神社」。平安時代の仁寿元年（851年）に創建された、野田市最古の神社とされ、桜が咲く美しい里・桜台村（旧 桜木村）の鎮守の神社です。大空にそびえる大鳥居が圧倒的。

稲の神で五穀食物や商業繁栄などの守り神である倉稲魂命（うかのみたまのみこと）、勝機商運の守り神の武甕槌命（たけみかづちのみこと）、長寿・良縁・夫婦円満の神である伊弉諾尊（いざなぎのみこと）と伊弉冉尊（いざなみのみこと）を御祭神にお祀りしています。

鳥がさえずる森に囲まれた広い境内に入ると、一瞬にして心身が浄化されたような心地に。結婚式、安産祈願、七五三などのハレの日に、親子連れや三世代で参拝されることは珍しいことでもなく、長く深く信仰されています。

春以外の季節でも桜が咲くという桜の名所で、訪れた11月上旬も冬桜の十月桜が可愛らしく咲いていました。お正月まで咲いているようなので、四季を通して桜の木の下で写真撮影も楽しめます。

満開の桜がパァッと咲き誇っているような桜色の絵馬の数々。

桜の形をした石鉢、桜を描いたマンホールなど、春でなくとも春が訪れているように朗らかな空気で包み込んでいます。

最近は、TVドラマのロケ地になったり、「2022年上半期神社トレンドアクセスランキング東西ベスト20」（リクスタ調べ）で東日本第1位にランクイン。2022年の正月三が日は15万人が初詣に訪れ、参拝者数も増えてきているようです。

厄を払い縁を結ぶ

厄玉を割石に投げつけて悪い気を払う「厄落としの割石」。

高さ6mもある、開運・金運財運・強運守護の「福龍」。チェーンソーアートの栗田宏武さんによって、朽ちたコナラの木が龍へと生まれ変わっています。木でできた鱗感がリアル！

いろんな種類のおみくじもたくさん！

願い事を書いて良縁を結ぶ「縁結びリボン」（初穂料200円）。

授与所

授与所には、桜をあしらったデザインや桜色の授与品が数多く並んでいます。どれもこれも素敵で、頭を悩ませます！

御朱印

御朱印ブームの火付け役とも云える神社であり、神様とご縁を結ぶ御朱印も様々なデザインが用意されています。

（手前）始印・花印付きの新しい御朱印帳（初穂料2,000円〜）。満開の桜、夜桜、金色の桜と、情緒ある光景です。

富士山を手描きした神々しい限定「夜桜御朱印帳」（初穂料5,000円）。お正月限定御朱印は、詩画作家の陽月さんが文字と絵でその年の干支を表現し、新年から参拝者を喜ばせています。

通常の御朱印は6種類（初穂料500円）。「秋色社名印」（上段左）、「秋色社紋印」（上段中）の書は、春夏秋冬で色が変わります。秋は輝く銀杏色で、12月からは雪のような銀色で書かれるよう。

社名印の方の御朱印をいただきました。赤と黄の滲みが、まさに秋色。御朱印サイズの桜模様のクリアファイルも付いているので、小桜のように気持ちも舞い上がりますね。

御守

健康、金運、商売繁盛、女子力、良縁にご利益がある御守、十二支の干支御守、ペットの御守などと数えきれないほど並んでいます！

キラキラ輝くタイプの桜、ちりめん生地の桜など種類豊富。

（左）人気の御守は、小桜と小さな鈴が幸せを呼ぶ「吉報桜鈴」（初穂料800円）。

向こう側が透けて見えるレースの御守（初穂料1,000円）も、奥ゆかしくて素敵。

季節の変わり目の「土用」は“気が枯れる”時季ということで、災難にあわないようにと願いを込めた「気力授けの御守」（初穂料1,200円）。

毎月1日限定販売「福かさねミルプリン」（初穂料2個セット500円／1人3個まで）。

桜の花びらと葉のエキスを入れた神社の名物「桜あめ」（初穂料300円）。お菓子も参拝土産にいいですね。

子育て世代に好評のベビーケアルーム

意外と盲点だった、“ベビーケアルーム”に力を入れていることも人気の理由。

拝殿の右手側にある参集殿内には、無料で利用できる可動式個室ベビーケアルーム「mamaro（ママロ）」を設置しています。参拝時の負担を減らしてほしい、ハレの日も家族皆笑顔で過ごしてほしいという思いで、2019年に全国の神社で初めて導入しています。

約1畳分のスペースで、授乳やおむつ替えなど親子で赤ちゃんのケアができ、全国の商業施設を中心に約600万が導入され、神社の設置も10社まで拡大（2023年11月現在）。

神社のトイレにも川屋神様をお祀りし、モダンできれいで、子ども用トイレはワクワクする電車の内装になっています。子育て世代が参拝しやすい神社と評判です。

期間限定！江崎グリコ「七五三の日」プレゼント

最後に、「七五三の日（11月15日）」に合わせたイベントも紹介します。

2023年11月1日（水）～2023年11月19日（日）の期間限定で、江崎グリコ株式会社から、櫻木神社でお宮参りなどで祈祷された先着200世帯へ、母乳に近い成分でできた乳児⽤液体ミルク「アイクレオ 赤ちゃんミルク」（右）と「Glico商品」をプレゼント中（無くなり次第終了）。配布前には神前奉告祭も執り行い、健やかな成長を祈願しています！

2016年の熊本地震をきっかけに開発がはじまり、2019年に発売した「アイクレオ」。液体ミルクが、参拝・おでかけ時の必需品として浸透しつつあるようです。

2024年が健やかな年でありますように

境内の真ん中には自動販売機やベンチもあり、参拝後は神様の側で、しばらく憩いのひと時を過ごしたくなる櫻木神社。参拝者を思いやる心配りがこの朗らかな空気を育んでいるのだなぁと、気持ちをリセット。桜色の初詣、浪漫がありますね。

［all photos by kurisencho］
 

kurisencho

kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。