焼きたて食パンの工場直売店

東京駅から高速バスで約90分、木更津駅から路線バスで約22分、山の緑に囲まれた施設「かずさアカデミーパーク」内にオープンしている「本郷ベーカリー木更津FACTORY」。周辺にはレジャー施設やバイオ関連施設もあり、近所の方やドライブの立ち寄りスポットにもなっています。

2022年にオープンしたウッディなパン屋さん。東京都文京区本郷にある「飛ぶように売れるパン屋さん」と謳う「本郷ベーカリー」の工場直販店です。パンのフェスなどイベントや催事にも出店しています。

平日のお昼前には周辺の方が、土日の休日には県外からもお客さんが来店されて午前中から1日にぎわっているそう！ お店の外にまで小麦のいい香りが漂っていました！

2～3人が入れるほど小さな店内ですが、ショーケースには本郷ベーカリーの看板商品「手のひら食パン」をメインに、サンドイッチやジュースなどがギュッと並んでいます。

どれも好評！手のひら食パン

まず知っておいてほしいのは、本郷ベーカリーでも販売している本郷食パン「究極」（1斤税込780円）。北海道産の最高級小麦“春のいぶき”と“ゆめちから”を独自配合し、北海道産マスカルポーネと生クリームを使って、発酵と温度まで追求した食パンです。

そんな「究極」の食パンと同じ材料を使って作られる「手のひら食パン」。手にのるサイズですが、食パン1斤を食べているような満足感があります！

カウンター奥の工房ではどんどんパンが焼き上げられていて、プレーン、お惣菜系、スイーツ系まで常時12〜15種類が並んでいます。

単品は1個250円〜360円ほどで、好きなパン4個を選ぶとサービスでBOXに詰めてくれます。お土産にもなりますね！

本郷ベーカリーでも人気の「カレーパンの王様」（税込380円）。厳選食材を使って生クリームとバターのコクがある濃厚な欧風のカレーを包んだオリジナルの逸品。

2024年3月に開催された日本最大級のパンの祭典「パンのフェス 2024春 in 横浜赤レンガ」に出店した際、「パンのフェスアワード」でゴールド賞に輝いて、さらにメディアでも紹介されました！

（左から）「ガーリックフランス」、明太子をたっぷり入れた「めんたいクリームチーズ」、本郷ベーカリーでも人気の「ハニーチーズ」。

（左から）「あんバター」、「クリームパン」、「ラムレーズンミルク」、「マスクメロンパン」とリッチな王道ラインナップ。特に「クリームパン」は生クリームとカスタードのダブルクリームをモコモコ挟んだ人気もの！

（左から）ビターチョコが効いた「チョコデニッシュ」、シナモン香るリンゴジャムを入れた「アップルシナモン」、黒ごまあんと求肥を包んだ「黒ごまもちきな粉」と、和風洋風、大人向けのものまで豊富なスイーツたち！

こちらは通年人気の「あんバター」（税込360円）。北海道産粒あんをギリギリまで詰めて、幻のカルピスバターも挟んでいます。

パン生地は外側は香ばしく、中はふっくらとほどよく弾力があって、噛むほどに香りも広がります。粒あんは想像以上に甘さ控えめであっさりと、小豆の風味にバターの塩気がいい塩梅！

この日は晴天だったのでお日さまの温もりでほどよくバターがとろけて最高の状態に！ どの素材と合わせても味わいを引き立ててくれる食パンです！

その場で食べてほしい季節限定

季節ごとに手のひら食パンをアレンジした季節限定メニューもあります。

2024年夏季限定（5月～9月頃まで予定）には、手のひら食パンにソフトクリームをのせた「ソフトクリームメロンパン」（税込650円）が登場。「マスクメロンパン」にメロンソフトクリームをこんもり盛って、カットした生のメロンを添えて、メロン好きにはたまらないスイーツです！

マスクメロンパンは外側のビスケット生地がガリッガリで、食パンはもちふわで、この食感の違いが楽しいです！ メロンもふわっと香って、パンだけでも充分満足！

清々しいお天気の中、時間を忘れてのんびり味わってほしいものです！

トースト系もファン多数

分厚くカットした「究極」の食パンに砂糖とトッピングを目いっぱいのせた「シュガーバタートースト」（税込300円～330円）も魅惑的な人気メニューです。

（左から）「塩キャラメルナッツ」、「プレーン」、「ザクザクビターチョコレート」。期間限定だった、塩キャラメルナッツとビターチョコレートは再販の声が寄せられてレギュラーメンバーになったそう！

具材たっぷりな「シーフードグラタン」（税込380円）。お店に並ぶ度、まさに飛ぶように売れてゆく一品！

木更津店限定のランチボックス

木更津店限定「ランチボックス」（税込850円）。選べるメインのお惣菜・カラフルなサラダ・プレーンの手のひら食パンがセットになったお弁当。内容は日によりますが、この日のメインは「からあげ・ナポリタン・チーズハンバーグ・チキングリルステーキ」の4種類でした。

福島県産「マキシマムこい卵」のゆで卵がオレンジに輝いて、やっと蓋がしまるほどお惣菜がいっぱい！

手のひら食パンにお惣菜やサラダを自由に挟んで楽しめます！

1,000円・2,000円など、お値段によってお弁当の内容をより豪華にすることも可能（要予約）。施設や周辺で行われるドラマや広告の撮影で“ロケ弁“”にも利用されているようです。

テラス席でピクニック

筆者が訪問した時は、車で来店して、両手に抱えるほど購入される方が多かったのですが、店先のテラス席はペットも同伴OKなのでのんびり休憩もできます。青空の下で手のひら食パンを撮影して、皆さん盛り上がっているみたいです！

「究極」食パンを使ったトーストやフレンチトースト、スープ、ドリンクも用意し（セット・単品あり）、テラス席でもいただけます。

おまけ・高速バスで楽々＆景色を楽しむプチ旅行

ちなみに、お店がある「かずさアカデミーパーク」には、「品川駅・羽田空港・バスターミナル東京八重洲・川崎駅・横浜駅」から高速バスで往復できます。筆者は東京ミッドタウン八重洲の地下2階にある「バスターミナル東京八重洲」から行ってみました。

「バスターミナル東京八重洲」からは全国各地へ向けて高速バスが発着しています。乗車前に地下1階で現金・クレジットカードでチケットを購入できて、suicaなど交通系ICカードも乗車時に利用できます。

今回は、東京タワーから鴨川シーワールドまでを繋ぐ高速バス「アクシー号（鴨川方面行）」に11番乗り場から乗車し、「かずさアーク」で途中下車。交通状況にもよりますが乗車時間は65〜100分（片道1,800円）。

都内の高速道路を走り、東京湾アクアラインを渡ってと、車窓の景観も楽しみながら意外とあっという間に到着！

海を眺め、山と空に包まれて、手のひらパンを味わって、癒された高速バスのプチ旅行となりました！

［all photos by kurisencho］
 

kurisencho

kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。