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円安の今こそ沖縄に行ってみよう
梅雨明け間近のこの季節。南国気分を味わいたいが円安の影響でどこにも行けないという人にオススメしたいのが沖縄だ。往復の航空券の相場は3万円だが、格安航空券を使えば2万円以内に収めることもできる(今回は往復で約1万7000円!)。
そんな沖縄でぜひ訪れてほしいホテルが、2015年にオープンした「ESTINATE HOTEL(エスティネートホテル)那覇」。那覇空港から車で10分、沖縄観光でおなじみ国際通りにも徒歩10分とアクセスが抜群だ。
運営するのは、全国に6ブランド12棟の「LIVELY HOTELS」と呼ばれるホテルブランドを展開する株式会社グローバルエージェンツ。従来型とは違った「体験価値」の提供をブランドコンセプトに掲げている。
「ESTINATE HOTEL 那覇(以下、エスティネートホテル那覇)」はビジネスホテルのかわりに、旅人とローカルが集う「ライフスタイルホテル」と銘打っており、コンセプトは「旅は不完全なほど面白い」。ゲスト・ローカル・スタッフとのさまざまな予期せぬ出会いがあり、ホテル滞在自体にも発見や楽しみがあるという。一体どんな出来事が待っているのか、早速レポートしたい。
広々としたロビーラウンジで思いがけない出会い
ホテルに入ると、フロントとラウンジが一体となったロビーラウンジがまず目の前に現れる。
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ホテルのメインスペースであり、宿泊者ならだれでも自由に休憩やおしゃべりをしたり、食事や仕事をしたりとくつろげる。また、隣接する屋外テラスは、24時間利用でき、バーベキューにも活用できる。
チェックインは15時からだが、ロビーラウンジはその前からでも利用でき、しかも17時から18時の1時間は「フリービール」のサービスが行われている。無制限でクラフトビールが無料で飲めるのだ。
フリービールの時間までまだかなり余裕があったので、まずはチェックインを済ませる。実は、こちらのホテル、スマホでチェックインできるのだ。カンタンな手続きをすれば、あとはフロントでカギを受って、部屋に入れる。
フロントの後方にあるアメニティは、必要な分だけ部屋に持って帰るタイプだ。歯ブラシ、ヘアブラシ、シャワーキャップ、ひげそり、コットンセット、綿棒、耳栓、洗顔料、クレンジングジェル、化粧水、乳液など、男女とも身支度に必要なものはひと通りそろっている。
伝統の琉球柄をモチーフにしたルーム
今回泊まったのは2020年にリニューアルされた「琉球モダンダブル」タイプ。140cmワイドのダブルベッドと、デスクのかわりに独立洗面台があるという珍しい設計だ。ルーム自体は12平方メートルとコンパクトだが、機能性と居住性を兼ね備えたコンパクトなつくりになっている。
デザインは、伝統の琉球柄をモチーフにしたオリジナル模様で、イリオモテヤマネコが壁面に描かれていて可愛らしい。
独立洗面台の下にはルームウェアが2着と、ウェルカムドリンクのドリップコーヒー。ドリップコーヒーのパッケージや、洗面台の上からつるされた琉球ガラスの蛍光灯、さらには備え付けのマグカップなど、小物がどれもオシャレだ。
ホテルに大浴場や浴槽はないが、独立式のシャワーがある。シャワーブースには、ブランド「プロバンシア」のシャンプー、コンディショナー、ボディソープが置いてあった。
テレビ下のラックにはガイドブックなどの本が置かれていて、スタッフのこだわりで部屋ごとに違ったラインナップになっているそうだ。
巨大スクリーンがついた“推し活”ルームも
せっかくなので「エスティネートホテル那覇」のいろんな部屋も案内してもらった。
「琉球モダンツイン」は120cmのセミダブルベッドが2台備わっている24平方メートルのお部屋。琉球モダンタイプでは唯一デスク・チェアが付いているため、仕事や勉強、読書などにも利用できる。
「琉球モダンロフト」はロフトベッド付きの24平方メートルのお部屋。140cmワイドのダブルベッドの上にロフトスペースがあり、幅90cmのマットレスが設置。独立トイレ、洗面台のついた脱衣室、 お風呂はバスタブ付き。家族や友人同士でワイワイしながら泊まれる。グループでの宿泊にもオススメだ。
「シアターツイン」はSerta社製のワイド120cmのベッドが2台と、プロジェクターと84インチのスクリーンを完備した24平方メートルのコンセプトルーム。プロジェクターにはAndroid TVが搭載されているので、スマホやPCと繋いで好きなコンテンツを楽しんだり、最近では推しのアイドルのライブ映像を巨大スクリーンで見るなど、“推し活”目的で泊まったりする人も多いそうだ。
ホテル10階には宿泊者だけが利用できるワーキングラウンジがある。1席ずつ独立したワークデスクに、WEB会議用の個室ブースも備えつけてあり、Wi-Fiも完備。リモートワークやワーケーションを兼ねた滞在にもうってつけだ。
さらに「エスティネートホテル那覇」では、海を目の前に非日常気分で仕事ができる「ワ―ケーションツアー」も定期的に募集している。20~30代の利用者が多いらしく、7泊8日ツアー(朝食付き)で料金は日程によって変動がありますが、数万円台とのこと(詳細は公式サイトにて確認を)。10階にはワ―ケーション参加者限定のコミュニティラウンジもあり、中にはセルフキッチンや専用のワーキングスペースがある。他の宿泊者たちと交流しながらリモートワークを楽しめる。
オリオン飲み放題のフリービールサービス
そうこう過ごしているうちに、17時になったので1階のロビーラウンジで、フリービールをいただくことにする。
フリービールは、沖縄でおなじみのオリオンビールの生ビールが可愛らしいグラスで運ばれてくる。一口飲むと、冷たさが体にしみる。なかには「1時間で7~8杯飲まれる方もいる」そうだ。有料のタコスもほおばればもう絶品! 沖縄の暑さも吹き飛ぶようなうれしいおもてなしだった。
モーニングは「琉球メキシカン」に舌鼓
翌朝には「琉球メキシカン」をコンセプトにしたモーニングが用意されている。メキシコ料理と沖縄の食材や調理法をかけ合わせており、メニューはウェボスランチェロス、島サンド、チョコバナナダッチパンケーキ、琉球“シーフード”タコライスの4種類から選べる。こちらは7時から10時30分(ラストオーダー10時30分)まで提供している。
今回は特別に4つとも食べさせてもらった。まずはウェボスランチェロス。メキシコで親しまれている定番の朝食で、「農場の卵料理」という意味があるらしい。まるでピザのようなトルティーヤに、目玉焼きと照り焼きチキン、そしてたっぷりの野菜がのっている。豪快に巻いて食らいつけば甘い照り焼きチキンの肉汁が、卵のまろやかさと相まって絶品!
島サンドは、野菜をたっぷり挟んだメキシコ風のサンドイッチ。レタスやトマトの定番食材はもちろん、赤玉ねぎなどのちょっと変わった食材も使われていて、ランチョンミートや紅芋など沖縄食材もたっぷり入っている。ちょうどいい塩加減のフライドポテトもあって、ぺろりといけてしまった。
チョコバナナダッチパンケーキはオーダーが入ってから焼き上げるという。バナナとヘーゼルナッツのスプレッドに、チョコソースがかかっていて、真ん中にはバニラアイスがドーンと鎮座。さらに豆乳でできたホイップも添えられていて、味変をしながら楽しめる。アイスの冷たさと、ダッチオーブンのおかげで最後まで温かいままパンケーキ。ボリュームたっぷりかつぜいたくな逸品だ。
ラスト4品目の琉球“シーフード”タコライスは、お肉のかわりに県産シーフードが使われたオリジナルタコミートが面白いメニュー。オリジナルのチリソースと、目玉焼きを崩しながら食べるのがオススメ。野菜もたっぷり使われているので朝からでもさっぱりいただける。
ドリンクコーナーには、さんぴん茶やマンゴージュース、冷温コーヒー、デトックスウォーター、牛乳がある。さらに、沖縄名物のサーターアンダギーも、一口サイズのものが食べ放題だ。
チェックアウトもスマホで完結
チェックアウトは11時までだ。チェックインのときと同じくスマホだけで済ませることもでき、カギは返却BOXに返すだけで出かけられる。もちろん、せっかく旅人とローカルが集う「ライフスタイルホテル」がコンセプトなのだから、スタッフやほかの宿泊者の方といろいろ思い出を話して別れるのもオススメだ。
エスティネートホテル那覇の名前は「目的地」を意味する「DESTINATION」からDを外し、その次のアルファベットのEを頭文字にしている。これは「Eを頭文字にし」+TIONを外して単語を動詞化しアクティブさを出しているそうだ。完璧すぎない計画は、思いがけない出会いを生む。エスティネートホテル那覇でどんな発見があるのか、ぜひ一度訪れてみてはどうか。
住所:沖縄県那覇市松山2-3-11
TEL:050-3188-9382
アクセス:国道58号線沿い 那覇空港から車で10分
ゆいレール「美栄橋」駅 徒歩5分
泊ふ頭旅客ターミナルから徒歩6分
チェックイン15:00~24:00(最終受付)/チェックアウト11:00
料金:1室1名¥6,900~
公式HP:https://www.livelyhotels.com/ja/estinate/
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