ハンターズムーンの由来や意味は?
10月の満月がハンターズムーン(Hunter’s Moon)と呼ばれているのは、アメリカ先住民の風習に由来しています。冬に備えて食料を蓄えるために、鹿、七面鳥、キジの狩猟が行われる時期に昇る満月を目安としていました。
10月は植物や木々の葉が落ち、満月の光が夜間の視界を助け、動物を見つけることが容易になるとか。古代の人々は、夜が長くなるこの時期、月明かりを頼りに狩りを行っていたそうです。
なお、地域によっては「落葉の月(Falling Leaves Moon)」や「初霜の月(Moon of the First Frost)」と呼ばれており、季節の移り変わりを感じる名前がつけられています。
ハンターズムーンが見える時間は?
ハンターズムーンとなる月が満月を迎えるのは2024年10月17日(木)20時27分ごろ。2024年の中で、地球から最も近い位置で満月を迎えます。
地球の周りを公転する月の軌道は楕円を描いているため、月と地球の距離は一定ではありません。
なお、2024年で地球から最も遠い満月は、2月24日の月でした。今回の満月は、2月24日の満月に比べて視直径(天体の見かけの直径を天球上の角度で表現した値)が約14%大きくなるそうです。しかし、その変化に気づくのは難しいかもしれません。
観察しやすい明るさの彗星が見られる可能性がある!
10月の中旬の夕方、西の空に「紫金山(ツーチンシャン)・アトラス彗星」が見られる可能性があります。この彗星は、太陽系の外縁からやってきて、太陽に近づくにつれて尾を伸ばすのが特徴です。
街明かりなどがない暗い場所では、肉眼での鑑賞も可能ですが、明るい場所では、双眼鏡を使って観察することをおすすめします。ぜひ夕方、西方面の空に目を向けてみてくださいね!
[参考]
国立天文台
Full Moon October 2024 – Hunter’s Moon And Alternative Names|Farmers’ Almanac
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