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川を汚すことを女神に詫びる、タイのロイクラトン祭り

Posted by: 石原亜香利
掲載日: Oct 2nd, 2013. 更新日: Jun 15th, 2017
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川を汚すことを女神に詫びる、タイのロイクラトン祭り

ロイクラトン祭りは、タイ全土で行われる「灯籠流し」のお祭りです。11月の満月の夜、灯籠に蝋燭やお金、花などを積んで、川や海などの水に流します。現代では灯籠流し以外にも、タイならではの華やかなパレードや花火などが打ち上げられる、盛大なイベントになっています。


ロイクラトン(Loy Krathong)祭りの始まり

ロイクラトン祭りは、シヴァとヴィシュヌとブラフマーの神々に捧げる、ヒンドゥー教の灯籠を空中に飛ばす儀式だったそう。やがて、仏教が広まると、仏陀のために捧げる儀式になったと言われているとか。そして、プラルアンというスコータイ王の妾ノパマートが作った蓮の形の灯籠がきっかけで、12月の満月の日に灯籠を川に流すようになったそうです。

現代においては、日々生活で人間が川の水を汚すことを、ガンジス川のガンガー女神に対してお詫びをするというほか、収穫や水の精霊に感謝したり、罪や汚れを水に流して魂を清めたりといった意味合いで、灯籠を満月の映える川や海などの水面に流すそうです。一般的に、灯籠は、バナナの木や蓮など自然のものを材料に作られ、線香や蝋燭、花などを飾ります。

川を汚すことを女神に詫びる、タイのロイクラトン祭り

川を汚すことを女神に詫びる、タイのロイクラトン祭り

タイ全土で行われる壮大な現代版ロイクラトン祭り

このロイクラトン祭りは、毎年11月の満月の夜になると、タイ全土で行われます。最近は、各都市ごとに趣向が凝らされて、それぞれの都市で特徴のあるイベントとなっています。

例えば、ロイクラトン祭りの発祥の地といわれるスコータイでは、ライトアップされた遺跡を舞台に、壮大な歴史ミュージカルが繰り広げられます。また、タイ北部に位置する古都チェンマイでは、コームローイという熱気球を、何万個も夜空へ飛ばすのが特徴です。その光景は実に美しく、多くの人々の心を魅了します。さらにバンコクでは、きらびやかなイルミネーションが施されたボートがチャオプラヤー川を行き交うパレードが有名。アジアティーク・ザ・リバー・フロントなどでは、伝統劇や音楽など様々なイベントも開催されます。

このように、現代ではどの都市のロイクラトン祭りも、普段お目にかかれないシーンを目の当たりにできる壮大なイベントになっています。11月の満月の夜めがけて、タイへの旅を計画してみるのもいいかもしれません。

川を汚すことを女神に詫びる、タイのロイクラトン祭り

[タイ政府観光局]
[Loi Krathong Festivall

石原亜香利

Akari Ishihara ライター
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