海を渡ってドンブラコ。昔はさぞかし大変だっただろうな〜と思うほど遠いアフリカ。でも、今では日本で暮らすアフリカ人の方も多く、アフリカの文化はグッと身近になりました。
そんなある日、静岡の海辺で開催されたフェス「WIND BLOW」。
ここにもたくさんのアフリカ人アーティストが参加。広いアフリカ大陸を象徴するかのように、音楽も楽器も実に多様。彼らが愛用する民族衣装と同じく、カラフルで多彩なメロディーが次々と流れ出します。アフリカと言えばやはり太鼓。日本でもポピュラーなジャンベは、セネガル、ギニアなど西アフリカ一帯の伝統的な楽器で、祭りはもちろん、日常的に演奏されています。
この日、ガーナから来日していたテティ・アディさんはトーキングドラムやパンロゴという太鼓で登場。
これはコンガの原型とも言われている古く歴史ある楽器。
しかも彼はドラマー&ダンサーでありながら、部族の儀式を司る神主や祈祷師のような存在でもあるそうで、彼の奏でる音楽をこんなに身近で感じられるのは、とても貴重な体験です。
心臓が強く脈打ち、まるで生を謳歌するような音に身を委ね、あのリズムはいったいどこから来るのか…。そんなことを考えていると、同じく打楽器奏者であるラティール・シーさんが出展している屋台を発見しました。
ラティールさんはセネガル出身。こちらが、彼のおすすめカレー。(写真はラティールさんではなくお友達)。
ひよこ豆が入っています。
ちなみに、ひよこ豆は健康維持やダイエットに最適な低脂肪・高たんぱく食品。しかもカレーといえば、体温や新陳代謝を上げる作用があり、脳の血液量を増やして循環を良くしてくれるため、集中力を高める働きもあるのだとか。つまり、アフリカの食事と音楽を学べば、健康でよりハッピーな毎日が送れるってことなのかもしれません。
でもアフリカへはなかなか…。
そんな人は、日本でもこんな素晴らしい時間を楽しむことができます。
ゼネガル、キューバ、ブラジルなど、ワールドワイドなバックボーンを持つ東京初のアフロビートバンド「KINGDOM☆AFROCKS」。今年の夏の終わりに発売されたばかりのアルバム『Radioidiot』には、知る人ぞ知るナイジェリア出身のドラマー、トニー・アレンも参加。
海を渡ってドンブラコ〜、なんてのんきなことを言ってられないような、巧みで上質なリズムを感じられる作品です。
そうそう、先述したナティールさんやその友人達も通う料理店も要チェック。
こちらは、東京は吉祥寺にある「world kitchen BAOBAB」。
世界の音楽と食事を楽しめるお店で、夜な夜な個性的な人が集まっています。
この日はゼネガルから来日していたカラモさんによる、西アフリカの楽器“コラ”のライブも開催。コラは数百年以上受け継がれてきた伝統的な民族楽器。KINGDOM☆AFROCKSのメンバーも参加して、日本にいながらにして、遠くアフリカを旅しているような時間が流れました。
音楽にパスポートなんていらないぜ! そんな声が世界を旅するキューピーちゃんからも聞こえてきそうですね(笑)
■world kitchen BAOBAB ワールドキッチン・バオバブ
http://wk-baobab.com/
住所:〒180ー0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町2ー4ー6 小原ビルB1
電話:0422ー76ー2430
■KINGDOM☆AFROCKS http://kingdomafrocks.com/
[All Photo by Hidenori Maete]