世界には美しく、そして楽しいお祭りイベントがたくさんありますが、そんな中でも「傘を使った珍しいお祭」を集めてみました。まるでファンタジー映画をみている気分になる、幻想的な世界をご紹介します。
アンブレラ・スカイ・プロジェクト(ポルトガル)
日本から約11,000kmの場所にあるポルトガル中部のアゲダ。この街では、毎年7月〜9月に空をカラフルに染めるイベント「アンブレラ・スカイ・プロジェクト」が行われており、この時期になると世界中から多くのツーリストが押し寄せます。
このプロジェクトはその名のとおり、「街の空中に傘を吊るし、夏の直射日光を防ぐ事を目的としたイベント」なのですが、美しい西ヨーロッパの街並とカラフルな傘の光景は、まるで絵本の世界のよう。メルヘンチックなアゲダの世界は、訪れた人の目と心を楽しませてくれます。
また、このアンブレラ・スカイ・プロジェクトによる日陰効果により日射病が減少、快適に過ごす事ができるようになったそうです。まさに見た目も効果も素晴らしい、素敵なイベントといえます。
山鹿灯籠浪 漫・百華百彩 山鹿灯籠浪漫まつり(日本)
日本列島の南、九州本島の中央に位置する熊本県。この場所は、日本三名城のひとつといわれている熊本城や、宮本武蔵が五輪書を書いたとされている雲巌洞(れいがんどう)が有名ですが、実は世界に誇れる隠れた名スポットがあります。
それが、山鹿市で行われる「山鹿灯籠浪漫まつり」。コレは、毎年1月31日〜3月1日の土曜日と日曜日(計10回)に行われる灯籠祭りで、豊前街道の情緒溢れる宿場町が、ロマンチックに彩られます。和傘や竹を使った「灯りのオブジェ」はとても幻想的で、訪れた人に素敵な時間を与えてくれる…そんなお祭りです。
ボーサーン 傘祭り&サンカンペーン工芸品フェスティバル(タイ)
タイといえば暑い日差しに辛くて美味しいタイ料理、そしてワットプラケオなどの王宮・寺院が有名ですが、都心部より少し離れたチェンマイのボーサーン村に、「傘」を使った美しい名イベントがあります。それが、「ボーサーン 傘祭り&サンカンペーン工芸品フェスティバル」です。
このお祭りは、毎年1月の第3金曜日〜日曜日(限定3日間)のみ行われる工芸品フェスティバルで、いつもは閑静なこの地域も、この時期になると多くの人が集まります。見渡す限りのカラフルな傘に美しい山車、そして何処か懐かしい町の雰囲気は、訪れる人みんなを笑顔にさせてくれます。
「傘」は日常生活の中でも欠かす事の出来ないアイテムですが、使い方ひとつでこんなにも美しい風景を生み出してくれます。梅雨の時期になり、これから傘を使う事がとても多くなりますが、そんなときには今回ご紹介した場所を思い出してほしいと思います。ジメジメとした嫌な気分を、とても楽しい気分に変えてくれるはずです。
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