こんにちは、時空の旅人です。TABIZINEの時間を遡り、今までのヒット記事巡る旅をしています。今回は2013年11月10日に紹介された「光る洞窟」です。 |
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神秘の地下洞窟です!
満天の星空のように輝く、美しすぎるブルーの光。この完璧な美しさは、なにか人工物にも思えてしまいますが、自然の光景です。
ここは、ニュージーランドの北島にある「ワイトモケーブ(waitomo glowworm caves)」という、地下洞窟の中。そして、天井に星のように輝いているのは、ライトではありません。・・・じつはこれ、「幼虫」なのです!
通称「土ボタル」といわれるハエの幼虫の一種で、土ボタルが青白く光のは、洞窟内の獲物をおびきよせるためだそう。
でも、世の儚さというべきか、土ボタルの寿命はたった数日間。孵化(ふか)してから青白く光る幼虫に、そして数日間で成虫になるそうなのですが、成虫には口がなく、産卵をしたら死んでしまうとか。
そんな、切なくて美しい土ボタルの輝きをご覧ください。
天井から垂れ下がってみえるのは、土ボタルが獲物をとるために出す透明な粘着性の糸だそう。それさえも幻想的。
しかし、この洞窟がすごいのは「土ボタル」だけではありません。
数千万年前の古のときから、自然の力によってつくられた白い鍾乳石もまた、神秘的なのです。
洞窟の入り口から、土ボタルたちのところまで続く、この白い鍾乳石。一センチ伸びるのに100年以上かかるとか。この鍾乳石たちは、数千万年のときをかけて自然につくられてきたそうです。そして、静かに今にいたるまで守られてきました。
この土ボタルが生息する「ワイトモケーブ(waitomo glowworm caves)」のような洞窟は、世界でもとても稀少だそうで、一見の価値ありです。実際にみると、鍾乳石にも、虫とは思えない青い輝きにもとても感動します。
こちらはワイトモケーブの長い歴史がわかる動画。
「ワイトモケーブ(waitomo glowworm caves)」見学ツアーは随時行われていますが、もし行くのであればインターネット予約をしておくと安心かもしれません。
光るために生まれた儚い命。
その命が生み出した感動の光景。
この洞窟には地球の神秘が息づいているのです。
執筆者:米田ロコ
[写真提供、取材協力:ニュージーランド政府観光局、Waitomo glowworm caves]