ピエモンテ州に隣接したイタリア北西部のリグーリア州。州都ジェノヴァはイタリア最大の港町として知られる美しい街です。地中海へとつながるリグーリア海に面していることもあり、リゾート地としても親しまれています。その一方、中世に迷い込んだかのような旧市街の歴史散策も素敵です。探検家コロンブス生誕の地でもあるジェノヴァの魅力を探る旅に、出かけてみましょう!
黄金期を象徴するガリバルディ通り
中世に交易で発展したジェノヴァ。16世紀頃からは、欧州カトリック世界のメインバンクとなり、金融業でも繁栄を見せました。世界中から訪れる来賓をもてなすために、貴族たちの大邸宅を来賓の宿泊先に指定したそうです。豪奢な邸宅は「パラッツィ・デイ・ロッリ」と呼ばれ、現在は美術館や市庁舎に姿を変えて世界中の観光客を魅了。この通りは「新道とロッリの館」として世界遺産に登録されています。
歴史を感じながら、市内を散策
市内には「コロンブスの生家(La Casa di Colombo)」や、街の中心部フェラーリ広場にある「ドゥカーレ宮殿」に加え、数多くの美術館が点在します。広場にほど近い「サン・ロレンツォ大聖堂」は、モノトーンのファサードが特徴的。シックな外観に反して豪華な内部には、キリストが最後の晩餐で使ったと言われる聖杯が収められています。
フェラーリ広場 ©Rostislav Glinsky / Shutterstock.com
大聖堂の内観。まるで美術館のよう! ©sweetsholic
薄暗い裏路地へ入ると、細い道と高い建物がどこまでも続きます ©sweetsholic
ロマンチックなポルト・アンティーコ(旧港)
地元の人によれば、多くの有名人やセレブも訪れるというベイエリア。ヨーロッパで1、2位を争う巨大な水族館や、海の博物館があるほか、夕暮れ時に訪れるとロマンチックな雰囲気が味わえる場所です。町歩きに疲れたら、レストランやバーで暮れ行く空とリーグリア海を眺めながら、夕食前の一杯(アペリティーボ)を楽しみましょう。
ジェノヴァで味わってみたい郷土料理
そのままでも、サンドイッチにも最適な「フォカッチャ」。あっさりした味わいと、サクッふわっとした食感はどんなイタリア料理にも合いそう! ジェノヴァを発祥としているため、当地には食感も具材も異なるさまざまなフォカッチャを見かけます。
バジルに松の実、チーズとオリーブオイルを合わせてペースト状にした「ペスト・ジェノヴェーゼ」はその名の如く、ジェノヴァ生まれ。当地にはこのペーストを使ったお料理がいっぱい。もちろん、地中海でとれる新鮮な海の幸を味わうのも、お忘れなく!
[Photo by shutterstock.com、イタリア政府観光局]
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