
誰もが一度はお父さんやお母さんに聞いたことがある質問。
「サンタさんは本当にいるの?」
今から約120年前のニューヨークに住んでいたバージニアという女の子も、そんな子供のひとりでした。
ある日学校で友達に「サンタさんなんていないんだよ」と聞いたバージニアちゃんは、お父さん尋ねてみました。すると「ザ・サン(新聞社)にそう書くのなら、そうなんだろうね」と、お父さん。それを聞いたバージニアちゃんはさっそく「サンタさんはいるのですか?本当のことを教えてください」と、新聞社に手紙を書きました。
この手紙に返事を書いたのが、新聞記者であったフランシス・チャーチ。
ザ・サン紙の社説として1897年9月21日に掲載されたバージニアちゃんへの返事は、人々の心を打つ感動作として120年近く経った今でも世界中で語り継がれています。
愛や寛容、深い思いやりの心があるように、サンタさんもいる

「そう、バージニア。愛や寛容、深い思いやりの心があるように、サンタさんは確かにいる。
それは人生を最高に美しく、喜びに満ちたものにしてくれるんだ。」
サンタさんは確かに存在するとチャーチ記者は断言します。
もしもサンタさんがいないなら、この世界はとてもさみしい

「サンタさんがいないだって?!サンタさんがいない世界はバージニアみたいな子がいない、さみしい世界。人生を楽しいものにしてくれる、何かを信じる純粋な心、風流を解する心、人を愛する心がなくなった世界のようなものなんだ。」
また「この世の中は目に見えないものや、自分たちが理解できないものは信じないという人が多い」と言うチャーチ記者。
確かに物質主義の風潮が強い今の世の中。お金や物質こそが人生を豊かにしてくれるのだと無意識のうちに思い込んでいる人も多いのではないでしょうか。私たちの人生を本当の意味で幸せにしてくれるものとは何でしょうか?
この世界の本当の本当は真実の中の真実は、大人にも子供にも見えない

「サンタさんを見た人がいなくても、サンタさんがいないというわけではないんだよ。この世界の真実の中の真実は、大人にも子供にも見えないんだ。」
そう、本当に大切なものは目に見えないものです。たしか、きつねが星の王子さまに教えてくれた秘密と同じですね。
誰かを信じたり愛する気持ちだけが、目に見えない世界のカーテンを開けられる

「目に見えない世界を覆うベールは、世界中の強い強い男たちが束になってかかったって引き裂けやしない。何かを信じる心、風流を解する心、誰かを愛する気持ち、ロマンスだけがそのカーテンを開き、その向こう側にある、この世のものとは思えない素晴らしく美しい世界を見せてくれるんだ。」
愛、心、信念、友情、思いやり、信頼、感謝、絆、夢、希望、命・・・。
この世界には目に見えないけれど、確かに存在する大切なものがたくさんあります。
そして、この目に見えないものこそが、この世界を、私たちの人生をかけがえのないものにしてくれるのです。
サンタさんが永遠に生き続ける世界でありますように

「サンタさんはずっとずっと、永遠に生きるんだ。千年経っても、いや、十万年経っても、サンタさんは子供達の心を喜ばせ続けてくれるんだよ。」 世界中が愛と笑顔に溢れるクリスマス。
そこにサンタクロースは確かに存在します。
どんなに時が流れても、これからもずっとずっと、サンタクロースが永遠に生き続ける世の中でありますように。
[The New York Sun / Yes, Virginia…]
[All Photo by shutterstock.com]

小坂井 真美 ライター
クロアチアの首都ザグレブ在住。現地での色々な仕事の傍ら、フリーライターとしてクロアチアを中心とした南東欧諸国について執筆。趣味は街歩き、食べ歩き、寺歩き、そぞろ歩き。仲間、明るい太陽とおいしいごはんがあれば幸せ。人生は旅。たくさんのモノ・人・土地と出逢いをエネルギーに、日々心の赴くままに邁進中。
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