南東欧のマケドニアに位置し、青く透き通る湖のほとりに佇む町、オフリド。
湖の周りにたくさんの教会が建っていたこの町は、かつて「バルカン半島のイスラエル」とも呼ばれていました。
400万年前から1000万年前にできたと言われているオフリド湖はヨーロッパ最古であり、世界でも最も古い湖のひとつだそうです。
バルカン半島のイスラエル
オフリドは、9世紀頃に聖クリメントや聖ナウムが布教活動を行って以来、スラブ世界におけるキリスト教文化、教育の中心地として栄えました。このあたり一帯には、主に7世紀から19世紀にかけてたくさんの教会や修道院が建てられました。
町から一番離れた岬の先端に建つ聖ヨハネ・カネオ教会。湖を一望できる高台にぽつんと静かに佇む教会は雰囲気たっぷり。
聖クリメントを祭った「聖クリメント教会(聖パンテレイモン教会)」
オフリドには800点以上のビザンチン様式のイコンが遺されており、そのコレクションの豊かさは、モスクワのトレチャコフ美術館に次いで世界で2番目とも言われています。時代を超え、多くの人々の心の拠り所であったイコンの数々。その厳かな美しさは見る者の心を捉えるのです。
町と湖を一望できる絶景ポイント
丘の上から静かにオフリドの歴史を見守り続けたサミュエル要塞。ここは町全体と湖が一望できる絶景ポイントなのです。晴れた日は丘の麓から、お散歩がてらにのんびりと城塞を目指しましょう。頂上では飛び切りの絶景が、私たちを待ち受けています。
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