海外旅行で大都市に行くと、日本の大使館や総領事館を見掛けます。パスポートをなくしたときには相談に行けと言われますが、この在外公館(大使館や総領事館など)は他にどのような手助けをしてくれるのでしょうか?
そこで今回は外務省の『大使館・総領事館でできること・できないこと』を参考に、大使館や総領事館が日本人旅行者に行ってくれるサポートをシーン別にまとめます。
1:病気・負傷
海外で病気や負傷をしたとき、大使館や総領事館はどのような手助けをしてくれるのでしょうか? さすがに医療費用の立て替えなど金銭的なサポートはしてくれませんが、
・現地にある医療機関の情報提供
・弁護士や通訳の紹介
・緊急移送に関する情報提供や相談
・家族への連絡
などをしてくれます。助言をくれたり現地の医療機関や専門家を紹介してくれたりと、後方支援をしてくれるイメージですね。何も分からない諸外国の滞在中にはありがたいサポートです。
2:盗難・紛失
海外で盗難や紛失の被害に遭ったときは、どういったサポートをしてくれるのでしょうか? 直接的に犯人を捕まえたり、帰国の費用を貸してくれたりといった感じで直接的な手助けはしてくれませんが、
・警察への届け出のサポート
・日本からの送金方法に関する相談
・帰国のための渡航書の発行
などをしてくれるそう。全ての荷物を奪われて、身動き取れなくなったという場合は、真っ先に日本大使館に連絡を入れたいですね。
3:災害・騒乱
滞在先で大きな地震が起きたり、内戦に巻き込まれたりした場合、日本大使館や総領事館は何をしてくれるのでしょうか?
・退避を支援
・家族への連絡
・家族や知人からの送金方法の助言
退避に掛かる費用に関しては立て替えてくれませんが、退避に必要な費用を日本から送金してもらうための方法については教えてくれるみたいですね。
4:逮捕・拘禁
何かの間違いで渡航先で逮捕をされてしまったり、拘禁されてしまったりした場合、在外公館はどの程度まで助けてくれるのでしょうか? 直接的に釈放や減刑などを要求してくれるわけではないそうですが、
・職員による面会や連絡
・弁護士や通訳の紹介
・関係各所に対する待遇の改善要求
などをしてくれるとか。
何かの手違いやぬれぎぬで逮捕・拘禁されてしまったら、真っ先に在外公館への連絡をお願いして、日本大使館や総領事館の職員に対処法を教えてもらってください。
以上、海外旅行中に日本大使館や総領事館がどういった手助けをしてくれるのか、まとめてみました。基本的には各国の首都に大使館、主要都市に総領事館があります。
例えばインドには在インド日本大使館(ニューデリー)、在コルカタ日本国総領事館、在チェンナイ日本国総領事館、在ムンバイ日本国総領事館、在ベンガルール領事事務所などがあります。
事前に自分の渡航先にはどういった在外公館があり、具体的にどの在外公館が管轄をしているのか調べておくと安心かもしれませんね。
[大使館・総領事館でできること・できないこと – 外務省海外安全ホームページ]
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