雨の日に訪れたい、風情漂う京都のお寺8選

Posted by: 小坂井 真美

掲載日: Jun 6th, 2015

出かけるのがつい億劫になってしまいがちな雨の日。ですが雨の日には雨の日にしかない独特の風情があるものです。

そこで今回は、しとしとと雨が降る日に一層風情が増す美しい京都のお寺をご紹介します。

大徳寺高桐院

22もの塔頭を抱える大徳寺高桐院は、その広い境内の片隅にひっそりと佇んでいます。青もみじと苔に包まれた静かな石畳の参道を歩いて玄関をくぐると、その先に広がるのは風情漂う中庭。一面緑の苔と木々に覆われ、しっとりとした緑の空間が広がります。雨の日には、苔庭の美しさがより一層深まります。

祇王寺

竹林と楓に囲まれた小さな草庵、祇王寺。苔に覆われた茅葺きの門をくぐれば、そこには深い緑の苔と木々で覆いつくされた静かで美しい別世界が広がっています。「平家物語」にも登場するお寺で、草庵には清盛や祇王の木像が安置されています。小さなお庭ですが、時間をかけてゆっくりと散策してみてください。

東福寺

雨の日に訪れたい 風情漂う京都のお寺8選

紅葉で大変有名な東福寺ですが、梅雨の時期にもまた独特の風情があります。雨でしっとりとした美しい庭園はもちろん、臥雲橋や通天橋から眺める渓谷に広がる青もみじの海も必見です!

蓮華寺

左京区、比叡山の麓に静かに佇む蓮華寺。薄暗い書院からは、緑に輝くみずみずしい苔と青もみじが視界いっぱいに広がります。それは、まるで絵画のように幻想的な美しさ。お座敷に座れば、梅雨の煩わしさもすっかり忘れ、心静まるひと時を過ごせます。

源光庵

「悟りの窓」と「迷いの窓」で有名な源光庵。紅葉でも大変有名ですが初夏の季節には、このふたつの窓は青々とした美しい庭を切り取ります。ほんのりと暗い本堂の中から眺める静寂の庭の緑は、心の奥まで染み渡るよう。雨音に耳を澄ませながら窓と向かい合い、人生を見つめてみませんか。

善峯寺

桜や紅葉の名所として有名な「善峯寺」ですが、知る人ぞ知る京都の紫陽花の名所でもあります。3万坪という広大な敷地を誇る善峯寺の境内の一画に「あじさい苑」と呼ばれる庭園が存在します。あじさい苑に咲き誇る紫陽花の数はなんと1万株! 見渡す限り、どこまでも紫陽花が広がる光景はまさに圧巻の一言です。

三室戸寺

「花の寺」として知られる三室戸寺は、「あじさい寺」としても有名です。1万株もの紫陽花が、杉木立の間に咲く様子は幻想的で、浮世離れした美しさ。ライトアップされた紫陽花も、実に幽玄です。

西芳寺

一般的に「苔寺」として知られる西芳寺。その名にふさわしく、境内を約120種類もの苔が覆いつくし、見渡す限り深い深い緑が広がっています。その神秘的な美しさが一層際立つのが雨の季節。雨音までもが苔に吸い込まれるような静寂がお寺を包みます。
※西芳寺の拝観には事前予約が必要です。

梅雨の時期はせっかくの休日でも外に出ようという気持ちが湿りがちですが、こんなに美しい景色に出遭えるなら待ち遠しくさえ感じますね。

[Photo by Shutterstock.com]

PROFILE

小坂井 真美

小坂井 真美 ライター

クロアチアの首都ザグレブ在住。現地での色々な仕事の傍ら、フリーライターとしてクロアチアを中心とした南東欧諸国について執筆。趣味は街歩き、食べ歩き、寺歩き、そぞろ歩き。仲間、明るい太陽とおいしいごはんがあれば幸せ。人生は旅。たくさんのモノ・人・土地と出逢いをエネルギーに、日々心の赴くままに邁進中。

クロアチアの首都ザグレブ在住。現地での色々な仕事の傍ら、フリーライターとしてクロアチアを中心とした南東欧諸国について執筆。趣味は街歩き、食べ歩き、寺歩き、そぞろ歩き。仲間、明るい太陽とおいしいごはんがあれば幸せ。人生は旅。たくさんのモノ・人・土地と出逢いをエネルギーに、日々心の赴くままに邁進中。

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