外出が億劫になってしまい、家の中にこもりがちな雨の日。しかし雨だからこそより一層美しくなる風景もあります。例えば鎌倉は雨が似合う古都と知られ、しっとりと濡れた樹々や石畳は情緒たっぷり。今回は雨の日に訪れたい鎌倉のお寺を3つご紹介したいと思います。
報国寺
静かな住宅街にある報国時。境内の庭には約2,000本もの孟宗竹が広がり、「竹寺」とも呼ばれるほど。風に揺れる竹の奏でる音は和の情緒があふれます。その美しさからミシュランガイド三つ星にも選ばれるなど、外国人観光客の間でも人気スポットとなっているそう。
雨上がりの竹林はよりいっそう風流な美しさに。都会の喧噪をすっと忘れさせてくれるような、神秘的な非日常の風景。
竹庭の中には小さな茶席が佇んでいます(入場時に拝観料とともに受付)。ゆっくりと抹茶をいただきながら、静寂の空間を心ゆくまで味わいたいものです。
[報国寺]
妙法寺
「鎌倉の苔寺」としても知られる妙法寺。仁王門から続く石段には、苔が絨毯のように覆っています。都会ではなかなか見ることが少なくなった苔。貴重な自然美ですね。
仁王門。ゆっくりと深呼吸したくなるような、青々とした樹々の香りが漂います。
梅雨の深い緑にお似合いの、苔が生えた石灯籠。
[妙法寺]
東慶寺
かつて「駆け込み寺」や「縁切り寺」としての歴史もあった東慶寺。現在では四季の花の美しさで有名。北鎌倉にはあじさい寺として知られる明月院をはじめ、見頃の時期は大変混雑しますが、東慶寺は比較的ゆっくりと花々の鑑賞を楽しめるようです。この東慶寺もミシュランガイド三つ星に選ばれました。
涼しげなブルーの紫陽花。和の季節感を楽しませてくれます。
淡い紫色のガクアジサイ。より一層美しく咲く雨上がりにぜひ鑑賞したいものです。
[東慶寺]
心に癒しをもたらしてくれそうな和の情緒。雨の日こそ美しく映える鎌倉を、ゆっくり散策してみるのはいかがでしょうか?