北大西洋へとつながる、ビスケー湾に面したフランス南西部の華やかな港町「ボルドー」。新旧融合した街並がとても美しい街で、昼と夜では表情が変わるのも魅力です。
フランス国内では、パリに次いで歴史的な建物が多いことでも有名です。このため「月の港ボルドー」として、ユネスコの世界遺産に登録されています。古くからワイン貿易を通して富を得たリッチな街で、18世紀にはすでに「プチ・パリ」と呼ばれていたそうですよ。
ボルドーの見所
「プチ・パリ」との異名をとるだけあり、ボルドーは歴史遺産を始めとする見所がたくさんあります。市内から車を走らせて、緑溢れるワイナリー見学をするのも素敵ですが、市内観光だけでも2日間以上楽しめるはず。市内を走るトラム、天気の良い日にはシティバイクを利用すれば、移動もラクラクです!
ガロンヌ川沿いのブルス広場にある「水鏡(Miroir d’eau)」は、広場前に張った水と建物のコントラストが美しいボルドーきっての名所として知られています。
川沿いには多くの橋がありますが、19世紀に架けられたボルドーで一番古い石造りの「ピエール橋(Pont de Pierre)」からの眺めは最高!
カジュアル派もブランド派も満足のショッピング
ボルドーを訪れたなら、ショッピングも楽しみのひとつ。コスメからファッションまでが揃うデパート「ギャラリー・ラファイエット」を始め、ファッションや雑貨ショップ、ワインやパテの専門店、カフェにレストランが軒を連ねる、市内の目抜き通り「サン・カトリーヌ通り(Rue Sainte-Catherine)」、ガロンヌ川沿いのお台場を思わせるアウトレットモール「Quai Des Marques」など、老若男女問わず楽しめるショッピングスポットがずらり。
アウトレットモールを訪れたなら、ガロンヌ川を臨むレストランでの食事を楽しみましょう。
アウトレットモール「Quai Des Marques」 (C) sweetsholic
絵画から歴史にワインまで、博物館めぐりが楽しい!
18世紀の重厚な雰囲気が感じられる街自体も芸術的ですが、市内に点在する美術館や博物館でアートに身を委ねるのもよさそう。
フランスを代表するヨーロッパ絵画の巨匠ドラクロワ、マティスなどの名画から、15世紀〜近代の絵画や彫刻を展示する「ボルドー美術館(Musée des Beaux-Arts de Bordeaux)」、古代から20世紀までのボルドーの栄華ある歴史が学べる「アキテーヌ博物館(Musée d’Aquitaine)」、そしてワイン好きにはたまらないテイスティング付きのワイン博物館「Le Musée du Vin et du Négoce」などは、その一例です。
ボルドーに限らず、フランスは市営(国営)の博物館は、一部を除き毎月第1日曜日が入館料無料。多くの博物館をめぐりたいときには、第1日曜が狙い目ですよ。
シーフードに肉料理、食のバリエも豊富
海に面したボルドーは新鮮な魚介類に、南西部名物の鴨肉やフォアグラなど、食のバリエーションが豊富です。ミシュランのような高級レストランだけでなく、カジュアルなレストランでもこれらの料理がお手頃価格(昼の時間帯なら、前菜とメイン料理で15ユーロ前後)で楽しめます。
ワインがお好きな方は、ワインバーで味わいの異なるボルドーワインを味わうのもおすすめです。カーブ(ワインショップ)やスーパーでボルドーワインを買って、市内の公園でピクニックするのもいいですね!
スイーツもパリのように洗練されたものが目立ちますが、地元の銘菓といえば「カヌレ」。
キャラメルのような味わいの外側と、しっとりしたカスタード味の内側のコントラストは素朴ながら美味。ボルドーのパン屋さんならどこでも買うことができます。
グルメにファッション、美食に歴史散策まで、「フランスに来た!」という感覚が味わえるボルドー。何度訪れても魅力的な街です。
[jp.rendezvousenfrance.com]
[bordeaux-tourism.co.uk]
[whc.unesco.org]
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