夏本番! BBQやキャンプに出掛ける人も少なくないと思いますが、服装にはきちんと注意していますか?
同世代の友だちが集まる場所ではオシャレにも気を付けないといけないので、女性も男性も町中で着るような露出度の高い洋服をチョイスしてしまいがち。
ですがそうした肌を露出した軽装が、文字通り命取りになるとしたらどうでしょうか?
そこで今回は、国立感染症研究所の情報を基に、野山でかまれると危険なマダニのリスクについてまとめたいと思います。
BBQやキャンプ後の高熱は要注意
そもそもマダニとはどのような生き物か、ご存じでしょうか? 畳やカーペットに居るダニと似たような生き物だと考えてしまいがちですが、実は野山や畑などに生息し、シカやイノシシ、野ウサギなどに寄生して吸血する生物です。
BBQやキャンプで野山に近付けば人間にも寄生して、頭を皮膚の中に潜り込ませ、かみついて吸血を開始します。特に5月以降、夏に向けてマダニの活動が活発化するので、一層の注意が必要なのですね。
仮にかまれたマダニがウイルスや菌を持っていた場合、日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など深刻な病気に罹患(りかん)してしまう恐れも・・・。実際、過去に日本でもマダニにかまれた人が死亡したケースもあるほどです。
マダニにかまれた場合の対処や予防法は?
では、マダニの被害に遭わないためには、どうすればいいのでしょうか? あるいは、万が一かまれてしまった場合は、どうすればいいのでしょうか?
まず、被害に遭わないためには、肌の露出を可能な限り避ける必要があります。これから先どんどん暑くなるので露出をしたくなりますが、手首、足首、首周りと3つの首は露出を避ける必要があります。半ズボンやサンダルはもちろんNGですね。
その上でツツガムシ用の虫よけを使うと、多少は予防の効果があるとか。
万が一、手足などにマダニが寄生していると分かったら、決して自分で引っこ抜いてはいけません。マダニは皮膚に深く食い付いているので、無理に引っこ抜けば、顔と胴体がちぎれて顔だけが皮膚の奥に残ってしまいます。
発見した段階で、近くに皮膚科などの医療機関があれば、すぐに足を運んで処置をしてもらいましょう。
マダニのウイルスは6日から14日間は潜伏をすると言われているので、マダニにかまれた後は2週間ほど体調の変化に注目して、熱が出た場合はあらためて医療機関に足を運んでください。
以上、BBQやキャンプで注意したいマダニのリスクをまとめましたが、いかがでしたか? マダニは犬などのペットにも寄生します。何も気付かずペットを家の中に連れ帰ってしまったために、自宅で二次被害に遭う恐れもあります。
BBQやキャンプ後は、家に入る前にペットの体にマダニが付いていないかチェックしてください。もちろん自分の衣類にも付着していないか調べてから家に入ると安心ですね。
[マダニ対策、今できること – 国立感染症研究所]
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