アラビア半島の東南端に位置するオマーン。進化し続ける未来都市ドバイやアブダビと比べ、オマーンには古き良きアラブのおっとりとした雰囲気が残っています。今回は、異国情緒漂う首都マスカットをご紹介しましょう。
岩山と青空に映える、白の街
「谷間にふわっと浮かび上がった美しいもの」という意味のマスカットは、その名にふさわしく2,500m級の山地とオマーン湾に挟まれています。岩山の間に建つ伝統的な家並みは、アラブの情緒たっぷり。
ガイドブックでも紹介されることの多いマトラ地区。マスカットの建物は白を基調とする規制があり、美しい統一感が暑いオマーンの気候を涼し気に見せてくれます。
青い空に映える、まばゆいばかりの白の家々。色だけではなく建物には高さや、アラビア風の窓や屋根を取り入れるという決まりもあり、エキゾチックな雰囲気を醸し出しているのです。
ため息が出そうな美しさのグランドモスク
オマーン最大のモスクでもある、「スルタン・カブース・グランドモスク」。カブース国王の指示で1995年に着工、2001年に完成されました。
オマーンではイスラム教徒以外の礼拝者や観光客が入場を許されている、唯一のモスクでもあります。全面大理石張りの磨き上げられた床、美しい装飾に目を惹きます。
夕暮れにはライトアップされ、華々しく輝くグランドモスク。マスカットを旅するなら一度は訪れたい、アラビアの異国情緒を体感できる貴重な場所です。
異国情緒漂う、マスカットの風景
マスカットは海の美しさも魅力。雄大な岩山、ターコイズブルーの海、どこまでも続く空が鮮やかなコントラストを創り出しています。カラフルな熱帯魚と綺麗なサンゴ礁が広がる海でのダイビングも人気。
陶酔しそうな甘いマスカットの夕暮れ。昼間は太陽の明るさに満ちたマスカットですが、夜はしっとりした美しい表情に。
青い空に映える白い街、清涼感たっぷりの海、アラブの情緒漂うマスカット。おだやかな時間が流れるこの街を、ゆっくりと旅してみるのはいかがでしょうか?
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