あなたにとって、かけがえのない大事なものってなんでしょう。
家族? 友人? パートナー?
大切な人にもらったもの、趣味の時間、集め続けているもの、やりがいのある仕事・・・忘れられない思い出、という人もいるかもしれませんね。
今回はそんな、人生の宝物を手にいれるための、2つのたとえ話をしたいと思います。
ある日あなたはクマの人形をもらいました
ある日あなたはクマの人形をもらいました。
どこへ行くにも一緒です。散歩に連れて行ったり、季節の花でベッドを作ってあげたり、あなたはそのクマの人形をとても大事にしていました。
でもあるときふと、思ったのです。「もっと他にいい人形があるかも?」
そう思ったら、目の前のクマの人形はあまり大事じゃないように思えてきました。
その日、あなたの人生から大事なものがひとつ消えました。もしかしたら、新しい大事な人形を手に入れたのかもしれません。でも、その人形もまた、もしかしたらいつか新しい人形に代わる日がくるのかもしれません。
ある日あなたは浜辺で貝殻を拾いました
ある日あなたは、浜辺で貝殻を拾いました。
それから海に行くたびに、あなたは貝殻を拾いました。海へ行くことも、貝殻を拾うことも、あなたにとって特別な時間です。あなたは集めた貝殻をとても大事にしていました。
いつのまにか、集めた貝殻は思い出のいっぱいつまった素敵なコレクションになっていました。ときには耳に貝殻をあて、海へ想いをはせます。眺めるたびに、幸せな気持ちで満たされます。
大事なものは、大事にすることで、もっともっと大事になっていく
人生の宝物は、ある日突然運命的に出会うものだと思いがちですが、実は自分で作り上げていくものなのかもしれません。
ときには他のことを我慢して。誘惑をはねのけて。面倒でも丁寧に積み重ねて。
逆に、大事にすることをやめた瞬間に、邪魔に感じてしまうもの、面倒になってしまうこと、ゴミになってしまうものもあるでしょう。
大事なものは、大事にすることで、もっともっと大事になっていく。
そうして気づいたとき、他の人にとってはありふれた普通のものが、あなたにとっては唯一無二の、大事な大事な宝物になっているのかもしれません。
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