日本人が「NO」と言わないのは、日本語の文化に関係がある?

Posted by: Maki

掲載日: Sep 25th, 2015

旅先で出会う新しい言葉、文化。どれも新鮮で驚くことばかり、映画や写真じゃなく、実際に足を運んで、自分の目で見て、肌で感じることで学ぶことってたくさんありますよね。でも海外の文化に触れる前に、自分の国のこと、ちゃんと分かっていますか?

NOと言わない日本人

「NOと言わない日本人」という言葉、よく耳にすると思います。でもこれって他国の人に比べて消極的と言われる日本人の国民性だけでなく、日本語特有の文化にも関係があるんです。

あなたは答えられる?知っているようで意外と知らない日本のコト!

例えば、友人からパーティーのお誘いを受けているあなた。行きたいのは山々だけど、どうしても今夜中に終わらせなければならない仕事を抱えている。確認のため、友人から「確か今夜は来られないんだったよね?」なんて質問をされたとします。そんな時あなたは何と答えますか?

あなたは答えられる?知っているようで意外と知らない日本のコト!

「うん、そうなの。今夜は行けないの。」と答えるのではないでしょうか。

でもこれが英語での会話だったら?

「You’re not coming tonight, right?」
「No, I’m not coming.」
という答え方が正しい答え方。英語では“No, I am not”の構文が、日本語では”Yes, I am not”の構文として成り立っているわけですね。この構文に慣れている多くの日本人は、英語を話す時もつい”Yes”と言ってしまい、誤解を招くことも。つまり日本語を話す日本人の特性として、否定をする時も“NO”とは言わないという文化が根付いているわけです。

まずは日本人の話し方の特性を知ることがカギ!

あなたは答えられる?知っているようで意外と知らない日本のコト!

旅行先でもっと英語が話せるようになりたい! という方も多いと思います。言葉はその国の文化を表すもの、上記の例のように日本語をそのまま英語に訳すだけではうまく伝わらないこともたくさんあります。まずは日本語の話し方の特性を認識することが、きっと使える外国語を身につける近道になるはずです。

[All Photo by Shutterstock.com]

PROFILE

Maki

Maki ライター

旅することを仕事にして、国内・海外問わず1年の3分の1はどこかをうろついている。ライフワークである世界の若者との文化交流から学んだ経験をシェアすべく、執筆を始めたばかりの駆け出しライター。どこへ行くにもカメラと音楽、コーヒーは欠かさない。趣味はスノードーム集め。

旅することを仕事にして、国内・海外問わず1年の3分の1はどこかをうろついている。ライフワークである世界の若者との文化交流から学んだ経験をシェアすべく、執筆を始めたばかりの駆け出しライター。どこへ行くにもカメラと音楽、コーヒーは欠かさない。趣味はスノードーム集め。

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